小3の息子に「魚のウロコ取り」をさせてみたら気づいた“重大な事実”。子どもが魚好きになるワケとは
女子SPA! / 2024年11月2日 8時45分
すると子どもは想像以上に大喜びして、楽しく取り組んでくれたのです。「ウロコってこんなにびっしりついているのか! ヒレもたくさんあるね!」などと、自ら発見をすることで、楽しい時間と学びになった様子。
このときに気がついたことがあります。それは、魚には骨、ウロコ、ヒレなどがあり、それらがどのような構造になっているかについて子どもが知らなくて当然であるということ。
図鑑で知ること以上に、子どもの手や五感を使ってリアルに体験することには価値があるということ。もちろん親の私も知らないことがたくさんあるなと実感。そのような実践を通して、我が家では急いでゴールを設定せずに、楽しみながら一緒に学んでいくような雰囲気を作ることを心がけています。
◆毎日魚料理を出してくれた母に教えられたこととは?
私が子どもとの食事や食育を考える上で、魚食を大切にする理由はもう一つあります。
それは母の影響によるもの。私の幼少期時代を振り返ると、食卓に毎日魚が登場していました。母にその理由を聞いたところ、「たんぱく質は身体の基本だし、脳の6割は脂質でできていることを知って、魚食で質の良い脂質をとることを意識していたからよ。あなたたちが干物や煮魚を自分でほぐして食べている姿は本当に楽しそうだったわ!」との回答が。
もちろん肉も魚も食べていましたから、魚だけが良いという空気はまったくなく、その理由は私が大学生になったときに知ったほどでした。母は、食育や栄養面での理屈を子どもに押し付けることは一切なく、子どもが魚料理を喜んで食べる環境を作ってくれていたのです。
◆大人が“食材に対する印象や価値観”を植え付けないこと
このような母に育ててもらい、自分が食育を研究する立場として大切にしているのは、大人が最初に「扱うのが難しいけれど、魚は肉よりも良い」という印象や価値観を植えつけないということ。食事や食育を考えるにあたり、子どもに対して理屈や言葉ですべてを説明しようとしないことです。
もちろん栄養面から考えた場合、これまで肉メインだった食卓に魚食が加わるとしたらメリットも出てくるでしょう。でもそればかりが目的では楽しくないし、つまらない。食事を準備する大人も力が入るし、考えるだけで気疲れしてしまいます。
もっと気楽に考えながら、自分の家庭にあった魚料理を探していけば大成功。魚を買うシーンを想像したとき、肉と同様に切り身や加工品などがそろっていることにも気がつくでしょう。
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