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子どもの“教育”のため、家族4人で海外移住。金銭面で直面した“思わぬ落とし穴”とは

女子SPA! / 2024年11月10日 8時44分

 余談として、インターナショナルスクールは長期休暇が長いため、レジャー費も日本にいた時よりもかかると教えてくれました。

「生活費の概算を出す場合は、希望する学校の学費をHPで確認し、それに現地のおおよその家賃と、日本と同程度の生活費を合算した金額が、だいたい1年で必要な金額だと思っていただくと良いですね。とはいえ、1年たって振り返ると、なんだかんだ概算として出した金額の1.5倍くらいかっているイメージではありますが(笑)。

よく『世帯年収いくらだったら海外教育移住できますか?』みたいな話が出ますが、お話しした通り、教育費の割合が大きいので、学校選びをどこにするかで大きく変わっていきます。

ただ、お子さんが小学校入学前であれば、費用はそれほどかかりません。あくまでも私の肌感覚ではありますが、例えば世帯年収1000万円などでなくても、行けるように感じます。一方で、子どもが3人いて全員中学生以上だと、2000万円近く世帯年収がないと厳しいかも。子どもが何人いて、どの価格帯の学校に入れて、何年マレーシアで過ごすのか次第でも、金額は変わります。軽くネットで調べるだけでも概算はできるので参考にしてみてください」

◆海外移住による“大人側のメリット”も

お金の話に胃がグッと縮こまる感覚ですが、こうしたハードルを超える意味は、大人でも十分あると、ねこ田さんは力説します。

「海外への教育移住の経験は、親である私達にとっても大きなプラスになってることは、お伝えしたいです。大人になると生活スタイルは固定化されるので、そこを変えるのって難しいですよね。海外に拠点を移すことで、環境が変わり、ルーティンが変わり、日々が本当に濃密になります。リフレッシュとは違うのですが、まったく違う環境で人生経験が積めるのは、この歳からでも非常にメリットを感じます。

あと、帰国後に日本の環境にもし馴染めなくても、『また別の国で暮せばいいか』といった広い視野で考えられるのも大きいです。1回振り切ることで、キャパが大きくなるイメージですね」

 海外生活は、子どもも大人も学びが大きいのは間違いなさそう。とはいえ、仕事やお金は計画的にいきたいところです。

【ねこ田】

2023年末よりマレーシアはペナン島に教育移住中。9歳5歳の子どもたちは現在現地のインターナショナルスクールに通っています。教育移住のあれこれをInstagram(@necolife_penang)にて配信中。

<取材・文/おおしまりえ>

【おおしまりえ】
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518

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