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朝ドラで存在感を放つ50歳も実は“二世俳優”、父は『ちゅらさん』で頑固ジジイ役を好演

女子SPA! / 2024年11月15日 8時45分

『にっぽん昆虫記』(1963年)など、今村組の常連俳優として映画の世界でも活躍した。2007年に北村有起哉は、『欲望という名の電車』で父と同じスタンレー役を演じている。父子の共演作としては、井筒和幸監督の『のど自慢』(1999年)がある。共演といっても、同じ画面を共有しているわけではない。同級生たちとカラオケでだべる坊主頭の高校生を演じる息子。孫を可愛がる老人を演じる父。

 重厚な演劇世界と端正な映画世界を渡り歩く俳優の父がいて、息子もまた俳優として飛び込んだ。二世俳優なんて言葉が細く痩せて聞こえるくらい、豊かで分厚い俳優の世界があった。二世俳優としての北村有起哉は、その名残り、かつての時代の余韻を生きている。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】
音楽プロダクションで企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆している。ジャンルを問わない雑食性を活かして「BANGER!!!」他寄稿中。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu

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