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「“ただドラマをやる人”で終わっちゃうと思った」朝ドラ出演の57歳俳優が芸人活動を再開したワケ

女子SPA! / 2024年12月17日 8時47分

友だちも徐々に亡くなっていくし、俺が地元の仲間たちに恩返しできるとしたら、みんなを集めてお祭りみたいなものを開催することぐらいかなと。それをやらなかったら、“ただドラマをやる人”で終わっちゃうと思ったんです。僕自身、年齢的にも「軽く背中をポンっと押してくれるだけでやるよ」って心境になってるし、そうありたい。

だから、集まったときの打ち上げって僕にとっては非常に大事なんです。みんなで一つになって何かやった後に、「楽しかった」「面白かった」と確かめ合うことが生きてることを実感する瞬間だったりするので。

◆ずっとやり続けてる人たちとは違う相方

――30年ぶりに活動再開するコンビって珍しいと思うんですが、改めて田口さんにとって小浦さんはどんな存在ですか?

田口:ずーっと相方ですね。ただ、休止してた期間があるから、向こうは向こうのやり方があっての今だろうし、僕もお笑いをやってた頃とは違う考え方になってるから、「ずっと一緒にいたら2人の関係性がどうなってたか」はわかりません。

あと、こっちが「これは面白いだろう」って言うことに対するリアクションとか乗り方が、ずっとやり続けてる人たちとはちょっと違うのかな。今回のライブで、それがいい化学反応になって面白くなってくれたらと思いますけどね。

小浦は「あの体形で踊れる」ってことで、ミュージカルとかですごい活躍してて。僕がいま一人でバラエティーに出てるのも、あいつがずっと『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』(※現在は終演)って舞台に出ててコンビで稼働できないからなんですよ。

――60歳を前に、それぞれに充実した日々を送っているのはすごいですね。

田口:充実してるかどうかはわからないですよ。お互いにいろんなことに挑戦しながら、いろんな仕事の仕方をしながら、僕自身は今回のテンションの単独ライブで「本当にお客さんが笑ってくれるのか」っていうチャレンジが始まったばかりなので。

そのために今、「どう面白くするか」っていうのを考えてます。お客さんが笑ってくれて、終演後にスタッフたちと酒を飲んだときに「面白かったね」って声を聞いてから、ようやく充実するんだと思います。

<取材・文/鈴木旭 撮影/鈴木大喜>

【鈴木旭】
フリーランスの編集/ライター。元バンドマン、放送作家くずれ。エンタメ全般が好き。特にお笑い芸人をリスペクトしている。著書に『志村けん論』(朝日新聞出版)がある。個人サイト「不滅のライティング・ブルース

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