豪雪地帯での運転を甘くみていた20代女性。助けにきた警察官が驚いたワケ
女子SPA! / 2024年12月31日 8時47分
※イメージです(以下、同じ)
経験したことのない出来事が起こりそうなとき、そして、はじめての場所へ行くときなどに欠かせないのが、下調べ。
そんな下調べを怠った結果、自分の乗った軽自動車よりも高い雪の壁に囲まれ、吹雪のなか立ち往生してしまったのは三雲彩音さん(仮名・20代)です。
◆「雪なんて余裕」と思っていた
彩音さんが生まれ育ったのは四国エリアのある地域。雪が滅多に降らない温暖なエリアで、数センチ積もったときには大人も大はしゃぎするほど。そのため県外出張時に雪が降ったときなどは、嬉しさのあまり車を停めて外に出ることもあったようです。
「当時の私は、指定された都道府県へ行き、依頼されたことを遂行するフリーランスでした。だいたいは居住地の近くなので、雪とは縁のないところばかり。でも過去には、日本海側で雪のよく降る島根県や鳥取県へ真冬に行ったこともありました」
ときには、道路の両端に退けられた雪が彩音さんの軽自動車より高く積み上げられていることもありましたが、スタットレスタイヤだけで十分。道路が凍っているときは怖いと思いながら走行することはあっても、雪で走行に困ったことはなかったのです。
「そのため、『雪なんて余裕』と高を括っていました。そんなとき、広島県の雪深い地域へ出張することになり、天気予報を見て『雪が降るのか』と悠長に喜んでいたのです。そして当日、私の住む地域でも珍しく雪が降りました」
◆雪の壁にズボッと車がハマる感覚が…
そして目的地へ近づくにつれ、雪はどんどん強くなっていったのです。そしてついに、高速道路が雪のため通行止めに。途中で高速道路から降りるよう誘導され、一般道路を走行することになってしまいました。
「一般道路は、想像以上の積雪。でも、高速道路を降ろされたときはまだ、雪もそれほど本降りではなかったので、安全を確認しながら運転しました。ゆっくりと走行していると、いつの間にか前が見えなくなるほどの大吹雪。視界は、あっという間にふさがれました」
そんなとき、前方から車がやってきます。どう考えても、お互いが端まで寄らないとすれ違うのは難しい幅しかない道路。彩音さんは雪の壁スレスレまで寄ろうと考え、左側にハンドルを切りました。その瞬間、ズボッと車が雪にハマる感覚があったのです。
「はじめての経験でしたが、これはヤバイと思いました。すぐにバックや前進を試してみましたが、タイヤが空回りする音だけが聞こえるだけで、車はまったく動かなくなってしまったのです。吹雪のせいで、車はどんどん雪に埋もれていきます」
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