松本人志不在の番組を救った超ヒット企画…SNSで「水ダウ」が大拡散されたワケ
女子SPA! / 2024年12月21日 15時46分
まず言えることは、序盤は通常回、そして本編は2時間スペシャルと、週をまたいでの放送で尺が長くなったこともあり、物語のスケールが大きくなった。いつもの水ダウだと思って上記の説を見ていたら、実はミステリードラマの前フリだったという壮大さが楽しめる構造といえるだろう。
また、今回は現実とミステリードラマの世界をクロスオーバーさせる演出が増えていた。
前述のように、津田(場合によってはみなみかわも)だけが現実と虚構の世界線を行き来するのだが、これまでの回での架空のロケ番組や、地方の村人たちといった設定とは異なり、今回は殺人事件が水ダウという実在の番組で起き、津田と先輩関係にあるダウンタウン浜田から犯人探しを依頼された。そのため、ミステリードラマのフィクション世界の住人としての自分と、現実世界の自分がゴチャゴチャになり、2つの世界線のはざまで混乱し、戸惑う津田が面白い。
加えて、彼にとって極めて親しい関係にある意外な人物もサブライズ登場するのだが、ミステリードラマ内の設定では、「津田のことを全く知らない」キャラクターであるなど、巧みなワザを効かせているのも笑いを誘う。
今回は「名探偵津田」として回を重ねたことで、前作での印象的な登場人物と縁のある人が出演するなど、過去作が“フリ”になっており、シリーズものとしての醍醐味を感じさせるものであったといえるだろう。
ただ、惜しむらくは、初回から見るとパワーダウンした印象もあった。第1弾・第2弾は演者や設定に荒削りなところがあり、それがおもしろさを増していた。特に、第2弾では犯人役も含め、俳優の演技がグダグダになるおもしろさがあった。
今回の第3弾ではサクサクとストーリーが進み、ミステリードラマとしての完成度は上がっているように思える。だが、もっと、津田の混乱する姿を楽しむには、荒い作りのほうがおもしろいのではないかと。
なんにせよ、今回も大きな反響を生み出した「名探偵津田」。松本人志の活動休止後、初の同シリーズとなった第3弾は松本の不在を一切感じさせることなく、新たな番組の視聴者の獲得にも成功しただろう。第4弾が制作され、もっともっとおもしろい津田の姿が見られることに期待したい。
<文/ゆるま小林>
【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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