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婚約破棄、ハーバード大での屈辱…“王道エリート人生”から挫折した山口真由(41歳)の現在「子育ては常に綱渡りのような状態です」

女子SPA! / 2024年12月29日 8時43分

 ですが、現在の専門である「家族法」と出合ったことで、初めて英語で話したいと思うようになりました。文献を読み込み、レポートを提出した際、先生から「エクセレント」と評価され、「ここにいていいんだ」と感じたことを今でも鮮明に覚えています。

 それまでは「勉強してるね」と言われることにコンプレックスを感じていましたが、家族法の授業をきっかけに、私は「読む」ことが得意だと再認識でき、自信につながりました。帰国後も、東京大学の博士課程でひたすら読むことに集中していました。

――帰国後、信州大学の特任教授を務めたり、ワイドショーのコメンテーターをしたりと活躍していますよね。

山口:どちらの役割も、読書を基盤にキャリアを築いてきたと感じています。以前は自分を落ちこぼれだと思っていましたが、今ではまったくそうは感じません。「私は自分の道を歩めばいい」と思えるようになりました。

◆子育ては「常に綱渡りのような状態」

――2023年にお子さんをご出産されたそうですが、それによってライフスタイルはどのように変わりましたか?

山口:とても変わりました。時間の使い方が完全に変わりましたね。

 今、子どもは保育園に通っていますが、朝になると「食欲がない」とか「体温が37度を超えている」といったことが頻繁にあり、常に綱渡りのような状態です。

 自分の時間を自分でコントロールすることが難しくなりました。一日の大半を中腰で子どもを追いかけながら、保湿をしたり、寝かしつけたりしています(笑)

――常にお子さんのことを考えながら生活するのは大変そうですね。

山口:仕事中はあまり考えないようにしていますが、子どもが体調を崩すと気になりますし、そのときはかなりの時間と手間がかかりますね。

◆使える時間が短いからこそインプットの濃度は上がった

――時間が少ない中でも、時間を有効に使うコツはありますか?

山口:時間が取られるからといって、インプットの時間がなくなるわけではありません。

 子どもがゲームをやめても勉強時間が増えないのと同じように、子どもに時間を取られても仕事の精度が下がるわけではなく、むしろインプットの濃度が高くなりました。「この2時間で絶対やる」といったプレッシャーが、逆に効率を上げてくれることもあります。

――山口さんは「外圧を利用して目標を管理する」そうですが、時間がないほうがかえって燃えるタイプのようですね。

山口:おっしゃる通り、私はスケジュールを埋めたいタイプなので、予定を入れすぎて子どもが風邪をひいて大変なことになることもありますが、そんな毎日を楽しんでいます。その過程で、自分の生活を管理する能力が向上したと感じていて。

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