「神回」松本人志不在の『M-1』歴代最高の大会に!恒例の“審査員批判”が起きなかったワケ
女子SPA! / 2024年12月25日 8時47分
また、「寺家さんが漫才のリズムをキープする腕も確かだなと思いました」と、ツッコミを称賛しボケばかり目立つバッテリィズの本質を指摘。初参加ながら、視聴者からしっかりと信頼を獲得することに成功した。
◆アンタ柴田、かまいたち山内の審査は?
同じく新規参加の柴田は80点台も多く、審査員の中でかなり低い採点を行っていた。ただ、最終決戦に進んだ令和ロマン、バッテリィズ、真空ジェシカにはファーストラウンドで高得点を付けるなど的確な審査を実施。本人が狙ったかはわからないが、落差の激しい採点を行ったことで番組におもしろさを生み出していた。
山内に関しては、漫才師だらけの審査員の中で、コント師としても高い能力を持つ芸人として存在感を出す。比較的採点は甘めではあったが、コント師としての評価軸も持っているのでおもしろいものだった。
また、各コンビへのコメントも称賛が多く、低い得点のコンビにはアドバイスを交え、良き兄貴的なポジションを確立。博多大吉(博多華丸・大吉)が父親的な温かい視点を持っているので、2人で癒しを与える審査員となっていた。
◆SNSでの審査員批判が過去になく少ないワケ
この3人に加え、残る6人の審査員もキャラがしっかりし、番組を見ていてストレスを感じない採点だった。
若林は、『M-1グランプリ2024』の前日に放送した『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、審査員はやる前も終わってからもいろいろと視聴者に言われるのも含め仕事だと吐露していた。その通りで、テレビで番組としてオンエアされる賞レースは、基本的にお笑いファンから審査員が叩かれる。
これまでも誰とは言わないが、採点に疑問を持たれSNSで叩かれた審査員も数多くいる。そんな中で、今回の審査員はバランスが良く、SNSでも批判的なコメントが過去になく少ないようだ。
松本がいたポジションに座った礼二(中川家)は安定感があり、海原ともこ(海原やすよ ともこ)はとにかく笑えれば高得点という大阪のおばちゃんスタイル。
哲夫(笑い飯)は柴田と同じく点数が低めで独特な緊張感を作り出し、石田明(NON STYLE)は独自の漫才理論を基に採点と論評を行う。塙宣之(ナイツ)は、コンテストでの勝利を意識した「競技漫才」を認めつつ、東京の笑いや誰にでも受ける「寄席漫才」にも理解する採点を行った。
結果、非常にバランスがいい審査員となり、納得感の強い採点を行えた。
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