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インフルエンザが大流行!“感染症ドミノ”を防ぐ2大ポイントを医師に聞いた

女子SPA! / 2025年1月29日 8時45分

「最初の感染症の症状が少しよくなり、熱が下がって外に出られるようになったとしても、まだまだ本調子ではありません。本当の回復――免疫力や体力が戻るには3~4週間程度はかかります。その病み上がりの弱っている時期に、次のウイルスに感染してしまうのです」

感染症ごとに症状はそれぞれ違うけれど、共通するのは高熱が出たり、咳がひどく喉の痛みがでたり、どうしようもない倦怠感に襲われたりすること。そうした状態が1か月近く続くのですから大変です。

「中には、あまりに体調の悪い日々が続くため別の重篤な病気を疑いだす人や、落ち込んでメンタル不調に陥る人もいます。また、感染症ドミノは家族感染が多いのも特徴で、自分の体調も悪いのに子どもの看病をしなくてはならないお母さんも。私のところに来て、『先生……もう、病院いやです……』とうなだれながらおっしゃる方もいました」

新年早々、そんな目にあいたくない……。感染しないよう自衛するには、何をしたらいいのでしょうか?

◆感染症対策の2大ポイントは「乾燥対策」と「腸内環境の改善」

「基本的な予防策はうがい・手洗い、人混みでのマスク着用ですが、それに加え、歯磨きも推奨しています。口の中の歯周病菌がウイルスへの防御機能を弱めてしまうという研究発表があり、歯磨きをしっかりすると、歯周病菌やウイルスを吐き出すことができるのです」

そして、続けて伊藤先生が指摘するのは「私たちが本来持っている免疫力を最大限に引き出すこと」の大切さ。

「ウイルスなどの異物に対する第一防衛ラインは皮膚や粘膜です。ここでの防御力を高めておきましょう。そして、ウイルスが体内に入ったとしても負けずに排除できるようにする。そのために必要なのが乾燥対策と気道の加湿ケア、そして、多様な腸内環境づくりです」

ということで、伊藤先生への取材をもとに、具体的な予防策の例を紹介します!

◆1)ウイルスが侵入しないよう、鼻やノドを加湿ケア

● 寝る時は布マスクや加湿器で、ノドの乾燥予防

● メイク直しのついでに、薬用リップを鼻の中や周りに塗る

● 生理食塩水で鼻うがい、ぬるま湯でうがい  etc.

「インフルエンザや新型コロナウイルス、溶連菌やマイコプラズマなどは、のどや鼻、気管、気管支が炎症する『上気道炎』が主な症状です。乾燥によって鼻やのど、目が乾燥すると『粘膜免疫』が減ってダメージを受けやすくなります。この防御機能が働かなくなると、ウイルスや最近の残りが鼻の奥、さらには鼻を介して寝ている間に口の中に入り、あらゆる感染症が発症しやすくなるのです。乾燥対策、気道の加湿ケアをしてウイルスを入れないようにしましょう」

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