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『ライオンの隠れ家』自閉スペクトラム症の弟で評判の27歳俳優「死別の経験がずっとつきまとう」わけは?

女子SPA! / 2025年2月2日 8時46分

坂東:すごく物腰が柔らかくてフラットでニュートラルな方。とても接しやすくて安心しました。西野さんが美紀で本当によかったです。

――実は、岐阜のシーンにも西野さんは登場します。

坂東:そうなんですよ。この作品って、ミステリーも入っていて、そこにヒューマンも入って、ラブストーリーもあって、エンタメとしてもすごく面白いつくりになってると思うんです。でもそこから感じる匂いはやっぱりとても映画的というか。

 西野さんがほとんどセリフのない難しい役を引き受けてくださってすごくうれしかったし、岐阜に来てくださるのも、とても楽しみでした。

◆『君の忘れ方』『ライオンの隠れ家』とのつながりにビックリ

――坂東さんは、高校の卒業制作でクレイアニメ作品『目の雫』をひとりで作り上げています。そこにも“死”にまつわるテーマが入っていたと聞きました。

坂東:婚約者を失うという経験は僕にはありませんが、過去に身内との死別を味わったことはあります。だから今回、そこに僕自身が向き合う旅の始まりでもあるのかなと感じていました。

 高校時代に作ったクレイアニメは、戦争へと徴兵された婚約者のことをずっと待っている女性が主人公なのですが、恋人は亡くなってしまうんです。

 自分自身が死別を経験したことも、クリエイティブな行為の中でずっとつきまとっているというか、その制作のときも影響があったのだと思います。大切な人が急にいなくなったら、人はどうなるのかということをテーマにしようと。

――今回の作品ともリンクしますね。

坂東:びっくりですよね。あと、実はそのクレイアニメに関しては、僕の最近の活動と、もうひとつ通じるところがありました。昨年の『ライオンの隠れ家』で、僕は自閉スペクトラム症の青年・小森美路人という役を演じました。

――はい、拝見してました。ミステリー色の強い幕開けから、兄弟愛、家族愛、自立の物語へと繋がっていく作品も、みっくんそのものも支持されていました。

坂東:みっくんは自閉スペクトラム症の特性からこだわりが強くて、ルーティーンがはっきり決まっていました。

『目の雫』の主人公も朝起きて、ベッドをキレイにして、お湯を沸かしてお茶を入れて、リンゴを食べてと、毎日ルーティーンを繰り返します。

――ドラマでも、みっくんの朝起きてからのルーティーンが描かれていましたね。

坂東:恋人を徴兵に駆り出されたあとの待ってる姿とか、急に亡くしたあとの混乱みたいなものは『君の忘れ方』に繋がってるし、彼女の動きやルーティーンの感じはみっくんのよう。

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