「恋をしてもいいのでしょうか」愛子さま、伊勢神宮訪問で直面した不条理な宿縁
週刊女性PRIME / 2024年4月4日 6時0分
愛子さまは3月26日から2日間かけ、大学卒業と日本赤十字社への就職を報告するため、三重県の伊勢神宮や奈良県の神武天皇陵などを訪問された。そのお姿を見ようと各訪問先には老若男女、多くの人々が集まった。
愛子さまに神々しさ
「伊勢は朝からずっと雨が降って、傘を差しながら待っていましたが、愛子さまが参拝されるときには雲が晴れ、青空まで見えたんです。そうした状況も相まってか、愛子さまに神々しさを感じました」(奉迎した男性)
愛子さまが伊勢神宮を訪れるのは2度目で、前回は'14年。この時はまだ中学生で、天皇、皇后両陛下(当時の皇太子ご夫妻)と共に参拝された。10年前も愛子さまを伊勢神宮で奉迎したという伊勢市在住の80歳の女性は、
「両陛下と一緒に参拝されたときは、セーラー服を着ていたこともあって、“両陛下のお子さま”というイメージでしたが、今日はとても大人びた印象を受けました。2時間程度待っていたので、少し疲れもありましたが、お姿が見れただけで、疲れは吹き飛びました。“愛子さま”と手を振ると頭を少し下げ、ニコッと笑ってくださり、かわいらしさも感じました」
三重では伊勢神宮外宮と内宮、『斎宮歴史博物館』、『いつきのみや歴史体験館』を訪問された。
「26日は東京駅から名古屋駅まで新幹線に乗られました。新幹線では、肘掛けに両肘を置き、体勢を崩されて眠っておられました。奉迎には終始にこやかな表情で対応されていましたが、その裏では、事前準備や朝からのご移動でお疲れだったのだと思います」(宮内庁関係者)
27日に訪れた『斎宮歴史博物館』とは、伊勢神宮に仕えた皇女である斎王に関する歴史が学べる博物館。斎王とは天皇に代わって伊勢神宮の天照大御神に仕えるために選ばれた、未婚の女性皇族のこと。斎王制度は、674年から、600年以上にわたって続き、60人以上の斎王が存在したとされている。
愛子さまが語る理想のパートナー像
「愛子さまには『伊勢物語絵巻』の展示をご覧いただきまして、その物語の中では、本来恋愛をしてはいけない斎王が恋に落ちます。初めに“斎王がどういう存在なのか”を説明する映像をご覧いただいたので、恋愛がタブーであることは理解されていましたが、“斎王は恋をしてもいいのでしょうか”と、驚かれていました。“フィクションの世界なので”とお答えしましたが、愛子さまもお若いですから、そういった昔の色恋に関するお話にもご関心があるのかもしれません」(斎宮歴史博物館、学芸普及課の天野英明さん)
愛子さまは2年前に行われた成年会見で、理想のパートナー像について《一緒にいてお互いが笑顔になれるような関係が理想的》と回答されていたが……。
「斎王は神に仕える身なので恋をすることも許されず、中には恋人と引き裂かれた斎王もいたのだとか。愛子さまもこの斎王制度が現代まで続いていたら該当する可能性があったので、自身を重ねられたのかもしれません」(皇室ジャーナリスト)
『斎宮歴史博物館』で愛子さまをご案内した天野さんはそのお人柄を感じられたそうで、
「愛子さまはとても落ち着かれたご様子で、穏やかな表情をされていたので、私の緊張も次第に解け、普段どおりご説明することができました。
一部報道で拝見しましたが、博物館の前で愛子さまを出迎えた地元の子どもたちに声をかけられたようです。当初は車を降りて、そのまま博物館に入られる予定だったので、そうしたところにも心優しいお人柄が表れていたと思います」
『斎宮歴史博物館』を後にし、その足で今度は『いつきのみや歴史体験館』へ。沿道で愛子さまをひと目見ようと訪れていた瀬田萌さん(35)は、
「穏やかな微笑みがとても素敵で……。斎宮に来てくださって本当にありがたく思います。かつてこの地で過ごされた斎王さまたちのように、『貝覆い』や『盤すごろく』という遊びを楽しまれているといいなと願っておりました」
『いつきのみや歴史体験館』は平安時代を遊びながら学べる施設で、愛子さまは町内の小学生が体験をしている様子を視察された。
「愛子さまは『貝覆い』『盤すごろく』『卯槌づくり』という3つの歴史体験をご視察され、貝覆いを体験している子どもたちに“何かうまく見つけるコツはありますか”と質問されていました」(『いつきのみや歴史体験館』職員)
愛子さまを前に涙を流した少女
昔の遊びに触れられたあとは、神武天皇陵を訪れるために、電車で奈良県へ。母親と近鉄・大和八木駅で愛子さまを迎えた13歳の少女は、肩を震わせ感動の涙を流しながら取材に応じてくれた。
「昔からずっと憧れの人で……。実際、拝見したら本当に綺麗な方で思わず涙が出てしまいました。お母さんから“こんな素敵な人がいるんだよ”と愛子さまのことを教えてもらってから、ずっと憧れの方だったので、お会いできて本当にうれしかったです」
神武天皇陵のご参拝も無事に終え、初の単独地方訪問を務めあげられた愛子さま。象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院人文学研究科の河西秀哉准教授は、今回の地方訪問について、
「今回の訪問は大学卒業と就職という人生の区切りのタイミングで、皇室の先祖に報告しにいくという、ある種の通過儀礼だったと思います。おひとりで行かれたのは、今後は社会の一員として働きながら、単独で公務も行っていくという姿勢を国民に示された意味もあるのでしょう」
愛子さまの堂々たるお姿に河西さんも安堵したという。
「3月26日に名古屋駅で愛子さまを拝見したのですが、正直、まだ硬さや緊張が残っている印象でした。
しかし、その後の報道で拝見した際、伊勢や奈良では積極的に国民に手を振っていたり、お子さんに話しかけていたので安心しました。やはり、たくさんの奉迎が愛子さまを待っていて、“国民に求められている”という自覚を持てたことで、自信を深められたのでしょう」(河西准教授、以下同)
次世代の皇室を担う愛子さまに「期待しすぎるのはよくない」と前置きをしつつ、
「13歳の中学生など、次世代を担う方々が皇室に興味を持っていることは大変よい兆しだと思います。4月から宮内庁がSNSを始めますが、当然、若い人に関心を持ってもらう意味合いも強いのでしょう。愛子さまには、次世代の子どもたちと皇室との“橋渡し”的な存在になっていただきたいです」
国民からの絶大な支持を受けながら、プリンセスは未来の皇室を担っていく。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
愛子さま伊勢神宮訪問に見えた、悠仁さまとの微妙な違い その理由は…気になる立ち位置「どっちが上?」
47NEWS / 2024年4月30日 10時30分
-
愛子さま 就職と共に始まった成年皇族としての活動【皇室 a Moment】
日テレNEWS NNN / 2024年4月27日 12時59分
-
国民の愛子さまへの期待はますます高まるばかり…日赤ご就職に際して文書で表現した自身の「皇室観」
プレジデントオンライン / 2024年4月26日 6時15分
-
【速報】愛子さま、昭和天皇陵と香淳皇后陵を初めてお一人で参拝 大学卒業と就職を報告
日テレNEWS NNN / 2024年4月25日 12時3分
-
愛子さま「国民と苦楽を共に」…公務に専念ではなく、日本赤十字社への就職を選ばれた理由
プレジデントオンライン / 2024年4月17日 7時15分
ランキング
-
1「大阪市は本気で万博を開催する気があるのか」渦巻く懸念 市内路上での禁煙決定も喫煙所設置は民間にカネをばら撒くテンヤワンヤ
NEWSポストセブン / 2024年5月1日 11時15分
-
2投げ捨てたポリ袋から乾燥大麻…20代消防士逮捕、藤沢市消防局「深くおわび」
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年5月1日 10時51分
-
3ロマンス詐欺の被害者は『40代女性が最多』兵庫県警が発表…全体の3割以上に 次に多かったのは『60代の男性』
MBSニュース / 2024年5月1日 17時48分
-
4「道に迷ったかもしれない」妻への電話を最後に…日本コバ登山中に遭難か 70歳の男性 が死亡 誤って転落した可能性
MBSニュース / 2024年5月1日 10時0分
-
5那須2遺体事件で“実行役”2人を逮捕も…1000万円超の報酬が支払える犯行グループの動機は何か
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月1日 11時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください