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「イケメンがイケメンを生かして…」純金茶わん泥棒のナルシスト素顔と自称・ナゾの病人の不可解

週刊女性PRIME / 2024年4月20日 6時30分

日本橋で自撮りする容疑者(本人のSNSより)

《病人さんってとても大きな転換迫られ、どう人生を設計していくのかしら? 今までの仕事もできなくなり、家の中で何を考え、何をしていくのか。人生とはなにか? 仕事とはなにか? 考える機会でごんす》(昨年9月3日の投稿)

 日本橋高島屋(東京都中央区)で開催していた展示即売会『大黄金展』会場から純金製抹茶茶わん(販売価格1040万6000円)を盗んだとして警視庁捜査3課が4月13日に逮捕した江東区在住の職業不詳・堀江大容疑者(32)は、SNSでそう投稿していた。

 茶わんは江東区内の買い取り店で即日売却し、警察の取り調べに「盗んだ茶わんでお茶を飲もうと思ったが、換金したほうがいいと思った」などと供述している。

「衆人環視下、展示用アクリルケースに手を伸ばすとカギがかかっていなかったため、“とれそうだから”と茶わんをリュックに入れる場当たり的な犯行だった。さらに店内に約30分間とどまり、ほかにも盗めるものがないかと会場に入り直すこともあったという。防犯カメラが随所にある公共交通機関で逃走し、スマホで買い取り店を調べ、居住区内で身分証を提示して売却。警戒心がまるでない」(全国紙社会部記者)

 容疑者は金相場で半値以下になる180万円で売却しており、買い取り店はその日のうちに台東区の同業者へ約480万円で転売。茶わんは無事に発見・押収されたものの、ずいぶんと安く買い叩かれたかたちだ。

「容疑者には借金があったという。逮捕時は財布に130万円入っており、差し引き50万円は容疑者宅の捜索でも見つからなかった」(同・記者)

 容疑者本人のSNSのプロフィールなどによると、北海道旭川市の出身。築40年以上の古い集合住宅で父親と暮らしていた。間取りは2Kで家賃は月6万円台という。同集合住宅の男性住人は呆れ顔でこう話す。

礼儀正しい青年です

「お父さんは何度か見かけたが、容疑者の姿を見たことはない。豪邸に住んでいるわけじゃないんだし、こんな部屋で純金茶わんでお茶を飲んでもおいしくないだろうに」

 別の女性住人は、

「2回ほどすれ違って、そのたびお互いに挨拶を交わしました。礼儀正しい青年です」

 と好印象を持っていた。

 冒頭の投稿のように、容疑者はSNSで「病人」を自認し、体調の浮き沈みをつぶさに綴ってきた。

 例えば昨年3月13日には《なんとか散歩できた。笑》と自虐まじりながら深刻な様子。

 同7月25日には、

《なんか病院行ってもよく分かんないんだよなぁ。いろいろ試します》

 と漢方薬の画像を貼り付けた。病名や詳しい病状には言及しないものの、対症療法に悩んでいたことがうかがえる。幸い薬は効いたようで、約1か月後には、

《やっぱり(やはり効いたという意味)少しずつ良くなってきたから散歩。笑。となると同じ状態で治ってない人は…》(昨年8月5日)

 と他者を気遣う余裕も。その後は体調に関する投稿はなくなり、病気を乗り越えたようにも思われたが……。

「モデルみたいなもん」容疑者のナルシストな一面

 容疑者はもともとビジュアルには自信があったとみられる。約4年前にはユーチューバーとしてデビューし、

《イケメンがイケメンを生かして、「あれ」「これ」をやるチャンネルです! モデルみたいなもんだね よろしくお願いします! 28歳です。笑》

 とチャンネル紹介。しかし、その内容は屋外で自撮りした無言のショートムービーを数本投稿するだけで、動きといえば舌をペロッと出したり、ウインクする程度だったからバズるはずもなかった。近所の男性によると、

「公園でベンチに座って、空を見上げながらブツブツ独り言を言っていた。様子が少し妙だった」

 なぜ犯罪に走ってしまったのか。何のための借金だったのか。行き詰まり具合を含め、犯行の詳しい背景解明が待たれる。

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