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「賞味期限切れ間近」青年革命家・ゆたぼん復活のカギは“意外性のある逆張り”しかない

週刊女性PRIME / 2024年4月25日 10時0分

ゆたぼん(Youtubeより)

「少年革命家」や「不登校YouTuber」といった肩書を名乗っていたゆたぼん(15)。今年3月、必死に勉強したものの高校受験であえなく不合格となり、今後は高校へは行かず高卒認定試験を受けることを表明している。

 現在は「青年革命家」を名乗り、昨年の9月、つまり中学3年の2学期から学校に通い始めていたため、「不登校YouTuber」の終了を宣言していたが、「賞味期限切れ」「オワコン」と見る向きも少なくない。

 幸か不幸か若くして高い知名度を得てしまって彼の今後の人生はいかに――。

いきなり中3の2学期から中学に通い始めていた

 ここでゆたぼんが「不登校YouTuber」として脚光を浴びてから、現在に至るまでの過程を振り返っておこう。

 小学3年生ごろから不登校になったゆたぼんは、2018年12月の小学4年生時に公開した、『【ロボットになるな!】不登校の天才YouTuber「麦わらのゆたぼん」』という動画が大バズり。574万再生(2024年4月22日時点)を記録しているこの動画のなかで、ゆたぼんは“教師の指示に従うまわりの子どもたちがロボットに見えたから”と不登校になった理由を語り、知名度が急上昇したのだ。

 そのまま中学生になっても不登校を続け、中学2年時の2022年6月からは、日本各地の不登校児と触れ合って夢や希望を与えるという目的のもと、小型トラック「スタディ号」で日本一周するという活動も行っていた。

 2023年2月からはオンラインのフリースクールで勉強するなどしていたが、一貫して学校には登校しないスタンスを貫いていたのである。

 だが、その方針を一変させたのが昨年9月。中3の2学期から学校に通いはじめ、昨年12月には「不登校YouTuber」の終了宣言。その際に学校へ登校した感想として、「本当に楽しくて」「思ってたより楽しい」「そこからほぼ毎日行くようになりました」と語っていた。

 前言撤回し急変した彼は、公立高校の受験に挑戦も明言。だが先述したとおり、残念ながら不合格となってしまったため高校進学はあきらめ、高卒認定試験を受けるという方針に切り替えた模様。

 ちなみに、不合格になってしまったことを報告した動画では、自己採点した結果、一緒に受けた友人の倍以上の点数を取っていたものの、その友人は合格して自分は不合格になったため、不登校で内申点が悪かったことが最大の原因だと分析していた。

 このゆたぼん不合格を報じたネットニュースのコメント欄には、次のような声が飛び交っていた。

《内申点を取ることは日々の積み重ねです。 それが義務教育。 完全に親の責任でしょう。 2年半もお休みしてて、授業も受けずテストも受けず課題も出さずで、内申点はつけられない》

《悪いけど高校入試で倍も差がつく、って比べた相手の点数がかなり低い、ってことでは? あと高校受験が内申重視は沖縄に限らずどこでもそうだと思います。認定試験もいいけどどこかの二次募集をさがした方が良いのでは、と思います》

《高卒認定だけでは学歴としてきついが、そこで大学受験資格を得られるのが重要。 その後、大学に行って卒業すれば最終学歴は大卒になるので、大学まで視野にいれているなら選択肢としてはありだろう》

《こういう選択肢もある、というのを世に示したゆたぼんとその親。 その選択した結果、こうなりました、 というだけの話で、いいことでも悪いことでもない》

いまはどこにでもいる“学校肯定派の青年”

 では、ゆたぼんのこれまでのブランディング戦略と、今後について考察していきたい。

 そもそもゆたぼんがネット界隈で一躍注目を浴びる存在になれたのは、まだ幼い少年が声高に現代教育の問題点に物申し、自らの積極的選択により不登校を貫いているという、非常に稀有な存在だったから。

 彼に共感・賛同する層が多くおり、それ以上に異を唱えるアンチ層も多かったのだが、いずれにしてもただの子どもが有名人になれたのは、平たく言うと“めちゃくちゃ珍しい小学生だったから”である。

 要するに、彼の最大の価値は“小学生であること”だったため、中学生になりそのバリューが急落したのは言わずもがな。肩書も「少年革命家」から「青年革命家」に変えているが、“少年”だったから希少性が高かったわけで、“青年”の革命家はさほど珍しくもない。

 また、「スタディ号」で日本一周するなど表向きの見栄えの変化はあれど、彼の主張はよくも悪くもほとんど変わっていなかった。だから彼が世間に飽きられていったのも、ごくごく自然な流れだったように思う。

 そんな賞味期限切れが刻々と近づいている状況を一番痛感していたのは、ゆたぼん自身だったのかもしれない。

 中3の2学期から学校に通い始め、公立高校に通うつもりで受験をしたのも、本当に学校の楽しさや学校で学ぶことの大切さを知ったからという理由もあるだろうが、ブランディングの再構築が急務だと感じていたという理由もありそうだ。

 そして彼が選んだリブランディングの方法は、“学校否定派”から“学校肯定派”への鞍替え。小学生時代に“学校否定派”として注目を集めていた彼が“学校肯定派”に変わったことは、再び注目を集める起爆剤としては充分に機能していた。

 しかし、それは悪手だったのではないだろうか。

 幼い少年が“学校否定派”という意外性のある逆張りをしていたから、その存在自体にインパクトがあったのだが、そこから主張を逆転させたら、逆の逆でただのオモテ。“学校肯定派”に鞍替えした瞬間のインパクトはあったものの、いまはただの“学校肯定派の青年”。

 なんの珍しさもないどこにでもいるポジションであり、存在自体のインパクトが薄れたのは言うまでもない。

 かといって、“学校肯定派”への鞍替えは一度きりしか使えない飛び道具のようなものだったので、仮にまた“学校否定派”に戻ったとしたら、迷走だと叩かれ賛同者にまで呆れられて、目も当てられない惨状になってしまうだろう。

――ゆたぼんが再び存在感を示すためには、高卒認定を経て3年後に「東京大学」合格ぐらいのインパクトが必要になるのではないか。もし東大生にでもなれば、“学校否定派だった小学生が学歴社会における勝ち組になった”というストーリーが出来上がるので、再び大ブレイクすることも可能かもしれない。

堺屋大地●コラムニスト、ライター、カウンセラー。 現在は『文春オンライン』、『CREA WEB』(文藝春秋)、『smartFLASH』(光文社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『日刊SPA!』などにコラムを寄稿。これまで『女子SPA!』(扶桑社)、『スゴ得』(docomo)、『IN LIFE』(楽天)などで恋愛コラムを連載。LINE公式サービス『トークCARE』では、恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の相談を受けている(2018年6月度/カウンセラー1位)。公式Twitter:https://twitter.com/sakaiyadaichi

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