元少年隊・錦織一清、12歳で芸能界へ「嫌われる勇気、アンチにも強くならないといけない」
週刊女性PRIME / 2024年5月22日 6時0分
郷ひろみファンの姉が送った履歴書がきっかけとなり、12歳でジャニーズ入所、'85年より少年隊のメンバーとして活躍。'20年末には43年在籍した事務所を退所し、「少年」を卒業、現在は舞台演出をメインに、盟友・パパイヤ鈴木とのプロジェクト「Funky Diamond 」など活躍の場を広げている。そんな錦織一清もこの5月22日で59歳。60代目前の“9ボーダー”に思うことは──。
少年隊から演出家へ、錦織一清の今
「昨日も病院行って診てもらったんだけども、ほんと調子いいですよ。(水晶体脱臼の手術を受けたばかりだが)もしかしたらレーシックよりいいのかもしれない。水晶体がよくなっちゃったから、今までの人生でいちばん視力がいいもんね」とあっけらかん。
カメラマンからの「イタリアのイケおじ風に撮りたい」というリクエストには「イタリアのイケおじをやろうにも、足が痛リア」と渋いポージングで応えるサービス精神に、撮影中も1分に1度のペースで“ニッキギャグ”が飛び出し、現場には笑いが絶えることがない。
そんな底抜けに明るい錦織にダンスのことを尋ねるとガラリと雰囲気が変わった。
「まだまだ極めることなんかできていないですよ。ダンスに限らず芸事って、歌でも芝居でもそうなんだけど、うまくなるための努力をするのではなくて、するなら、好きになる努力をしたほうがいい。
ミュージシャンは芝居やダンスが嫌いだったりするものだけれども、僕なんかは欲張りだったんでしょうね。嫌いなものがなかった。好きだからうまくできないと悔しいし、自分よりうまい人が見えてきて悔しい。遊びだから本気で悔しくなって熱中したんだと思います」
ダンスのことから、韓国アイドルがトレンドの中心にいることについて話が及ぶと、
「('18年に)大国男児のカラムと仕事をした時に感じたのは貪欲さ。日本人の誰よりもカラムがいちばん最初に台本を読んできて、自分は日本語も読めないけれどセリフ全部入ってますよ、と言うんです。そのへんの姿勢というか貪欲さというか。スキルがすごいのに鼻にかけてなくて。だから伸びるのかなと感じましたね」
芸能人に必要な2つのこと
12歳で芸能界に入った経験から、芸能人を目指す層やその親世代にかける言葉があるか聞いてみた。
「ここは綺麗ごとではなく、あえて言いますが、芸能の歴史をひも解いた時に目を背けてはいけないのが、親が子どもに芸をさせたことが始まりだったということ。われわれのように表に出て脚光を浴びる、その光はとても明るい光に見えます。
でもその分だけ、そこに落ちている影というのは、普通の人が知っているより濃い影だと僕は思うんです。だから、本人も、もちろん親御さんたちも、相当の覚悟が必要。
あと、当時、Jr.の幼い後輩たちに伝えたのは、1人のファンを獲得するために100人にも1000人にも嫌われる勇気を持つ、ということですね。アンチにも強くならないといけない。
自分は、入所した数年後、中学生の時に矢沢永吉さんの『成りあがり』を読んで、芸能人としてやっていく覚悟が決まりました」
少年隊メンバーとして表の芸能活動をする一方で、30代から始めた演出家としてのキャリアも長くなる。演出に際し心がけていることは?
「心がけているというより、それに苛まれてもいるんですけれど。常に、前につくった自分の作品は超えていこうと思っているんです。
ただね、何年も前につくった自分の舞台を見返してみると、その時のほうが面白いような気がして……。それにガッカリしながらも、だんだん自分も大人になっちゃったんだなと。予算のことを考えたり(笑)。
今はとにかく舞台というものをもっと流行らせたいですよね。予約も取りやすく、簡単にチケットが手に入って、という環境が大事かもしれないと考えています」
錦織の演出は、演者の芝居にある程度委ねるスタイルだという。
「演出ってのはね、性癖が出るんですよ。もっといけるだろうと粘る人はたいがい、ねちっこいはず(笑)。あ、僕は違いますよ」
今すぐ錦織演出の舞台を見に行って確認したくなった。
★誕生日はどう過ごす?
意外とサプライズってされたことなくて。親しい仲間と集まって焼きトンでもつつくのがいいですね。今年は前夜祭・当日共にお仕事で、ファンの皆さんと過ごします。
★思い出の食べ物は?
子どものころに初めて食べて気絶しそうになったのは、カレー南蛮そばと、飲み物だとコーヒー牛乳。あとはコンビーフのこと実は好きだったんだなって。最近少し高くなってしまって初めて、ずっと好きだったことに気づかされました。
★いまハマっている遊び
ゴルフはまだ全然うまくならなくて悔しい。いまはダンスよりも芝居よりもゴルフがうまくなりたいんでね(笑)。ゴルフ場にいた時にカッコいいでしょ、うまいほうが。
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