“奇跡の67歳”の「老けないおうち美容」、おば見えと若見えの分かれ道は“髪の清潔感”だった
週刊女性PRIME / 2024年12月23日 18時0分
友人との久しぶりの食事や、親戚への挨拶など、年末年始は人と会う機会が増える。 きちんとメイクをして出かけようとしたときに、「なんだか化粧ノリが悪い」「塗れば塗るほど老け見えする……」となりがちなのが、50歳以降の大人世代、と美容ジャーナリストの天野佳代子さんは言う。
「年齢を重ねた自分に合ったスキンケアやメイクにアップデートできておらず、知らぬ間に自分を『老け見え』させてしまっているケースは多いです。いまの50代~60代が若いころに流行(はや)っていたのは厚塗りのファンデーションや、がっつり目を囲むアイメイク。
化粧水のつけ方ひとつとっても、パンパンと叩き込んで肌を刺激するやり方が主流でした。そういう昭和のメイクやスキンケアが老け見えの原因をつくっています」
中高年はキレイよりかわいいを目指して
天野さんは長年、美容雑誌の編集者として化粧品ブランドや多くのスタイリストと仕事をしてきた、いわば美のスペシャリスト。ところが、そんな天野さんでも、55歳のころに「年齢の壁」にぶつかった。
「ふとスマホで撮った写真を見返したときに、自分の顔が意地悪そうで不幸な感じの、おば顔になってることに気がつきました。そこから徹底的に、50歳以降の大人世代に合った見せ方を研究し、67歳になったいまでは、実年齢よりも若いと言ってもらえる機会が格段に増えました」(天野さん、以下同)
たどり着いたのは、大人世代こそ「美人顔」ではなく、「かわいい顔」を目指すべきということ。
「実年齢よりも若く見せるためのポイントは、ふんわり丸くかわいらしい愛され顔を目指すこと。年齢を重ねるにつれ、顔のパーツは目が小さくなったり、シワなどが目立ち、暗い印象になります。
そこにシャープに見せる美人風の濃い化粧をしてしまうと、暗さがより強調され疲れ切っている老けた顔つきになってしまうのです」
そのためには、3つのポイントがある。
「まずは頬のツヤです。老け見えの最大の原因は肌からツヤがなくなること。正しいスキンケアを続ければ、ツヤ感は取り戻せます。次にメイクはとことん丸みを意識して健康的な印象に見せること。
最後にヘアケアです。年齢による髪質の変化やボサッとヘアを放置すると、清潔感が失われてしまい、一気に老けて見えます」
頬のツヤアップでマイナス10歳肌
肌のツヤ感をアップするには、毎日のスキンケアの見直しが必要。
「雑誌で取材した美肌女性のみなさんに共通していたのは、化粧水の量が多かったこと。高い商品をケチケチ使うより、安くてもたっぷり使ったほうが、肌質がやわらかくなります」
乾燥が気になる場合は、朝晩に、2度づけ3度づけがおすすめ。化粧水を肌になじませたら少し時間をおき、さらに重ねづけしていくことで潤うという。
「そのような時間がとれない場合は、フェイスシートがおすすめ。貼る時間は5分ほどでいいので、習慣にするとしぼんだ肌がよみがえってきます」
また、化粧水や乳液のつけ方にもコツがある。
「ズバリ、中高年女性におすすめなのは『だらっとケア』です。ソファやイスの背もたれに身体を傾け、あごを上げた状態で化粧水や乳液を下から上に持ち上げるように肌になじませます。
肌はうつむいたり下向きに力を加えるとたるむので、うつむいてパパッと化粧水をつけている方は、ぜひこの方法を試してください」
お風呂上がりにテレビなどを見ながら、リラックスして行うのがおすすめだそう。
「サロンでエステティシャンにお手入れをしてもらっているイメージで、焦らずゆっくりと時間をかけてやってみてください」
メイクは不幸顔から幸福顔を意識して
メイクは前述したとおり、丸みを帯びたふっくらとした幸福顔に近づけよう。
「ぼやけてきたパーツを補いたくなって、つい濃い色のアイシャドウを使ったり、ファンデーションを厚塗りしたくなる気持ちはわかります。そこをグッと抑えて、やわらかい色を使い、薄塗りを心がけましょう。
例えば、アイライナーは黒から茶色にして、目が丸くなるよう中央を盛り上げて描く。眉も、キリッとした眉を描くのではなく、なぞる程度でOK」
手軽に印象を変えたいときは、口紅のカラーの見直しを。
「若いころには似合わなかった思いがけない色が、年を重ねたことにより、しっくりくることがあります。いまでは、ドラッグストアでも安くていいコスメがたくさんあるので、買い物ついでにいろいろ見て回るのもおすすめ。
また、最近では百貨店のコスメコーナーも敷居が低くなっているので、購入せずともサンプルをもらう気持ちで、一度プロの方にアドバイスいただくのもよいかと思います」
髪の清潔感がおば見えの分かれ道
髪は清潔感が命。ツヤとまとまりをキープするのが重要というが、物価高の昨今、美容室に頻繁に行くのは難しい。
「自宅でできるケアとしては、シャンプーの仕方を『上向き洗い』に変えるのがおすすめ。うつむいている姿勢が長時間続くと肌がたるみやすくなるので、髪を洗う時間も下向きではなく顔が上向きになるように数年前から変えたんです。
フックにかけたシャワーに対して、後ろに反るような姿勢で洗います。首を後ろに傾けるイメージです。すると、自然と両手で頭皮を引き上げるように洗い流すことになるので、リフトアップ効果が表れました」
予洗いも後ろ向きのまま行うので、皮脂がたまりやすい頭頂部にシャワーがよくあたり、汚れも落ちやすくなる。シャンプーの泡立ちもよくなり、ツヤのあるサラッとヘアに近づけるそう。
最後に、美容のモチベーションを維持する心得を聞いた。
「週女世代のみなさんは、子どもが巣立つなど、自分にかけられる時間が増えていると思います。夫はいったん放っておいて(笑)、これまでの自分を労(ねぎら)う気持ちで、日々のケアに力を入れてみて」
若見えテク1「大人の顔はふんわり丸くメイクで幸福顔をつくる」
ぼやけてきたパーツを補ったり、肌ツヤを良くしようとファンデを厚塗りすると「不機嫌なおば見え顔」になるのでNG!
目……茶色のアイライナーで目の中央を盛り上げてまん丸な目をつくる
眉……きっちり描かず自眉をなぞるイメージでぼんやりやさしい形に
頬……コーラル系のチークをふわっと広めに入れて若々しい印象に
唇……リップペンシルで輪郭をふっくら描き込む。口角はへの字にならないように!
若見えテク2「だらっとケア」
リフトアップ効果が期待できるケア法。ソファにもたれかかり、あごを軽く上げ、手のひらいっぱいに広げた化粧水や乳液をあごから頬、こめかみ、そして額まで「下から上へ」をイメージして引き上げながらのばす。
ソファの背にもたれていることで、この手の動きがラクちんにできます。
《Profile》天野佳代子さん●美容ジャーナリスト。美容専門誌『美的GRAND』の創刊編集長など、40年近く美容に携わり、60代からは雑誌、書籍、WEB媒体への寄稿、YouTubeチャンネルでの発信も行う。近著に『10年前より可愛くなる 大人美容の正解』(主婦の友社)。
写真/天日美恵子『10年前より可愛くなる 大人美容の正解』(主婦の友社)より
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