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石破首相とトランプ氏の面会実現にひと役買った、昭恵夫人だけではない「もう1人の”私人”外交官」

週刊女性PRIME / 2024年12月20日 11時50分

安倍昭恵夫人

「しょうがないから会ってやるか」

 ドナルド・トランプ次期大統領から、こんな声が聞こえてきそうだ。

 2025年1月20日に執り行われるアメリカ大統領就任式を前にも、石破茂首相との会談が実現する。11月に大統領選で勝利して以降、各国首脳との会談に積極的に取り組んでいるトランプ氏だが、なぜか“会ってもらえなかった”日本国首相。

 側近の長島昭久首相補佐官を使いに出して、トランプ氏に近い共和党議員を通じて関係構築を図るも徒労に終わっていた政府。そんな中で風向きを変えたのが、安倍晋三元首相の夫人・昭恵氏だった。

 12月15日にフロリダ州にあるトランプ氏の自宅を訪問し、夕食会をともにした昭恵夫人はあくまでも友人として、プライベートでの面会とのことだが、メラニア夫人は直後に自身のXを更新して《昭恵夫人をお迎えできたことは光栄》と歓迎。

《私たちは安倍元首相を懐かしく思い、彼の素晴らしい功績を讃えました》

 あらためて安倍元首相とともに築いた、両家の友人関係を深めたようだった。

 そしてトランプ氏は翌日にもう1人、日本から電撃訪問した“私人”と会っている

「フレンドリーな時間を過ごした」

「トランプ氏と7時間くらい朝から夕方まで、朝食をともにするなどフレンドリーな時間を過ごした」

 そうNHKのインタビューに答えたのはソフトバンクグループ・孫正義会長。昭恵夫人と同じく自宅で時間をともに過ごし、アメリカに対して1000億ドル(約15兆円)規模の投資を約束。共同会見を開くと仲良く握手を交わしてみせたトランプ氏と孫氏。

 そしてトランプ氏は会見の席で、石破首相との会談を問われると「(日本側が)望むなら」と了承し、後に日本政府に対してスケジュール調整を打診したのだった。

 この次期大統領の心境変化について、政府関係者ではない2人の“私人”との会談は「無関係ではない」と解説する全国紙・政治部記者。

「昭恵夫人はトランプ氏から贈り物として書籍を託され、石破首相はそれを受け取っています。当然、夕食会でも“シゲルはどんな男なんだ?”との会話も交わされ、昭恵夫人から“ぜひ、会ってみてください”と推薦された可能性もある。

 いや、むしろこのタイミングでの渡米は政府からの“要請”とも考えられます。いずれにせよ、コミュニケーション能力には定評ある、“コミュ力おばけ”の彼女のおかげでトランプ氏が軟化したのは間違いないところ」

初当選時にも500億ドルの投資

 そして孫氏との関係も影響をもたらしたとのこと。

「孫さんは日米関係や政治というよりもビジネスの話をしにいったわけですが、トランプ氏といえば根っからのビジネスマン。雇用増加を含めたアメリカの経済政策を打ち出す彼にとって、15兆円の投資を無下にするはずもありません。

 初当選時(2016年)にも500億ドルの投資を約束した孫氏は、今回も会見で“米経済への信頼度が2倍になったので、投資額も2倍にした”と会見で述べています。トランプ氏にとって、まだ日本には“ビジネスになりうる人材がいる”と判断したのでしょう」(前出・記者)

 2024年11月、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するも、各国首相らが笑顔で挨拶を交わす中でひとり席に座ったまま、俯きながらスマートフォンを操作するところを映し出された石破首相。

 “私人”外交官の手腕によって、ようやく実現しそうなトランプ氏との会談だが、石破首相によるコミュニケーションで関係悪化にならなければいいが。

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