横浜・野毛で70年続くベーカリー 昔ながらのコッペパンが愛される理由
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年1月30日 5時0分
ほどよい甘さのこしあんやピーナツクリームを挟んだ、ふんわりとした食感のコッペパンには不思議な魅力がある。飲食店が軒を連ねる野毛の街で、そのコッペパンを売りにしているのが「キムラヤベーカリー」(横浜市中区)。今年、創業70年を迎えた名店のこだわりはシンプルなようで、実に奥深い。「現状維持でいい。変わらぬ味を守り続けたい」。客足が途切れない理由を探った。
JR桜木町駅から徒歩約5分。繁華街の一角、約23平方メートルのレトロな雰囲気が漂う店舗には、会社員の男性や女子大生らが次々と訪れていた。定番のカレーパンなどの総菜パンに加え、人気を集めるのは、その場でイチゴジャムやチョコなどを挟んでくれる昔ながらのコッペパンシリーズだ。3代目の廣枝秀豪さん(52)は「変にもっとおいしくさせようとはしたくない。今来ているお客さんが好んでくれている味を守りたい」と表情を崩した。
1954年に現在の場所で秀豪さんの祖父が創業。父の一豪さん(75)が継ぎ、2001年からは秀豪さんにバトンが託された。現在は息子の秀一さん(26)ら家族5人で切り盛りし、地域に不可欠なお店となっている。
こだわりのコッペパンのレシピは代々受け継がれているが、その日によって発酵時間や焼き加減を変えている。「気温、湿度、水温、小麦の温度が1度でも違えば、同じものは作れない」と秀豪さん。店を手伝う一豪さんが午前3時半から開店準備を始め、午前5時には秀豪さんが厨房(ちゅうぼう)に立つ。店内には閉店の午後7時まで香ばしい匂いが漂う。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
コンビニ大手3社「パン部門」で“圧倒的な存在感を放つ1社”。他2社との差を解説
女子SPA! / 2024年5月26日 8時45分
-
永遠に5%オフも!? 地元の人に愛され続ける「絶品パン屋」【江別市】
北海道Likers / 2024年5月17日 12時0分
-
『牛肉ゴロゴロカレーパン』が【 永久無料 】に!毎日食べてもまた食べたい、大人気カレーパン愛知県名古屋市のパン屋ベーカリーピカソ
PR TIMES / 2024年5月17日 11時15分
-
小麦、砂糖、酵母まで「すべてが地元産」は世界でここだけ…北海道の奇跡のパン屋が「国産小麦」にこだわる理由
プレジデントオンライン / 2024年5月17日 8時15分
-
横浜・野毛山動物園に「シェフ」 飼料担当の高橋さん、前職の技生かし餌にカービング 来場者から評判
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年5月7日 5時0分
ランキング
-
1兄・秀吉とは真逆の性格…仲野太賀が大河で演じる豊臣秀長が長生きしたら徳川の世はなかった「歴史のもしも」
プレジデントオンライン / 2024年6月1日 18時15分
-
2診療報酬改定で6月から初診・再診の負担増 医療従事者の賃上げの原資に
産経ニュース / 2024年6月1日 20時15分
-
3古いテレビを捨てたいです。お金をかけず楽に処分するにはどうすればよいでしょうか?【専門家が解説】
オールアバウト / 2024年6月1日 20時15分
-
4今の日本はなぜ円高になりにくいのか…経済アナリスト森永康平氏に聞いた(児玉一希)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月1日 9時26分
-
5山中に違法な繁殖場「悪徳ブリーダー」偽装の手口 問題業者を野放しにするなら法改正も意味ない
東洋経済オンライン / 2024年6月1日 10時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください