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台風10号、神奈川は大雨長期化か 小田原で70代女性が軽傷 住宅の塀倒壊、床下浸水被害も

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年8月29日 22時19分

横浜地方気象台(資料写真)

 台風10号に伴う神奈川県内の大雨は進路などの状況次第で長期化する可能性が出てきた。29日夕以降、西部の山沿いを中心に活発な雨雲が流れ込み続け、30日未明にかけて各地で激しい雨が降っている。今後、台風本体の影響が加わると、総雨量はさらに増える見通しだ。1人が負傷し、住宅の被害や交通への影響も出始めている。

 県と横浜地方気象台は30日午前0時までに、相模原市西部と平塚、小田原市、厚木市など計16市町村に警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報を発表し、崖崩れなどに厳重な警戒を呼びかけた。相模原市や秦野市、伊勢原市などが避難指示を発令し、避難所を開設する自治体も相次いだ。

 県によると、小田原市内では、住宅の庭が崩れた影響で70代の女性が軽傷。市内では他に住宅の塀が倒壊し、隣家を含む2棟の一部に被害が出た。大雨で地盤が緩んだ影響とみられる。住宅の床下浸水も報告されている。

 JR御殿場線は国府津―御殿場間で30日の運転を見合わせ、小田急電鉄は特急ロマンスカー計68本を運休する。

 気象台によると、県内には台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、大気の不安定な状態が続いている。30日は1時間に50~60ミリの非常に激しい雨が降る恐れがあり、同日夕までの24時間に予想される雨量は東部の多い所で150ミリ、西部は250ミリ。その後、31日夕までの24時間では、東部が100ミリ、西部では200ミリを見込んでいる。

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