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神奈川県内の土砂災害警戒情報は25市町村に拡大、二宮町は緊急安全確保発令 大雨災害の危険度高まる

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年8月30日 8時30分

大雨の影響で増水した多摩川=30日午前8時50分ごろ、川崎市中原区付近

 台風10号などの影響で、神奈川県内では西部を中心に各地で激しい雨が降り、崖崩れや河川の氾濫など大雨災害の危険度が急激に高まっている。30日午前7時半現在、警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報は25市町村に拡大。二宮町は葛川が氾濫したとして、町内全域で警戒レベル5の緊急安全確保を発令した。

 県と横浜地方気象台が土砂災害警戒情報を発表したのは、横浜市北部・南部、川崎市、相模原市西部・東部、平塚市、藤沢市、小田原市、茅ケ崎市、秦野市、厚木市、大和市、伊勢原市、海老名市、座間市、南足柄市、綾瀬市、大磯町、二宮町、中井町、大井町、松田町、山北町、真鶴町、湯河原町、愛川町、清川村。

 崖沿いの土砂災害警戒区域などでは、命に危険が及ぶ土砂災害がいつ発生してもおかしくない危険な状況として、少しでも安全な場所への速やかな避難を呼びかけている。横浜市や相模原市、厚木市、大和市など避難指示を発令する自治体が増えている。

 県のまとめでは、これまでに小田原市内で女性1人が負傷。同市や南足柄市で住宅の一部破損や床下浸水が出ている。土砂崩れや道路冠水も相次いでいる。30日未明には多摩川に氾濫警戒情報、相模川には氾濫注意情報が発表された。

 気象台によると、降り始め(29日午前6時)から30日午前6時までの雨量は、小田原市で309.5ミリを記録。相模原市や山北町、箱根町でも200ミリを超えている。30日は1時間に50ミリの非常に激しい雨が降る恐れがあり、31日朝までの24時間に予想される雨量は東部で120ミリ、西部は150ミリ。その後9月1日朝までの24時間では、東部が150ミリ、西部では200ミリを見込んでいる。

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