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大井町議選は全員無投票当選、論戦もなく「議会の存在意義問われる」と危機感

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年9月3日 21時0分

大井町議選立候補の受け付けが始まり、各陣営が書類を提出した=3日、午前8時40分ごろ、大井町役場

 3日告示された神奈川県の大井町議選(定数13)は立候補者が13人で、選挙戦をすることなく全員が当選する無投票となった。町の議員のなり手不足は深刻で、2022年の町議補選(欠員1)でも無投票になったばかり。論戦も投票もなく選挙が終わったことに立候補者らは「地域が政治への関心を失いつつある」「議会の存在意義が問われている」などと危機感を募らせている。

 「立候補届け出者が定数を超えなかったため町議会議員選挙の投票は行われません」。立候補受け付けが終了した午後5時過ぎ、無投票を知らせる行政無線が流れ、各候補は選挙活動を終えた。若手候補は「選挙戦なく当選できるのはほっとするが、このままでは町民の政治離れに拍車がかかってしまう」とため息をつく。

 町議選の無投票は04年以来。22年の町議補選は立候補者がゼロで、やはり無投票になっていた。事態を重くみた町議会は従来の議会報告会に代わり、気軽に意見交換ができる「議会カフェ」を開催。議会を身近に感じてもらう努力を続けてきた。一方で23年9月には定数14から1減した。

 足柄上郡では近年、無投票が相次ぐ。15年の山北町議選(定数14=当時)や19年の松田町議選(定数12)も無投票となっていた。その他も定数を1、2人上回る程度の“少数激戦”が多い。

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