東海道新幹線「車内に液体まかれた」 新横浜駅で乗客避難、液体は水と判明

新横浜駅に停車中のひかり630号

　17日午前7時35分ごろ、静岡－新横浜間を走行中の東海道新幹線「ひかり630号」（名古屋発東京行き）で、「車内に液体がまかれた」と新横浜駅（横浜市）の駅員から110番通報があった。列車は約20分後に同駅で停車し、乗客約700人が車外に避難した。横浜消防によると、液体は水で、けが人はなかった。

　JR東海などによると、乗務員が浜松駅付近で10号車の床がぬれていることに気付いた。連絡を受けた新横浜駅の駅員が110番通報した。

　同駅停車後に港北署員らが確認したところ、座席の一部もぬれていたという。当該車両には乗客が乗っていたが、目撃者などは見つかっていない。

　ひかり630号の乗客は同駅で後続列車に乗り換えた。JR東海によると、後続列車に数分の遅れが出たが、影響はほとんどなかったという。

　名古屋市から出張していた30代の男性会社員は「ホームに着いたら警察がたくさんいた」と驚いた様子で、同市からの旅行中という40代の保育士の女性は「2分ほど到着が遅れたので何だろうと思った。大ごとにならず、良かった」と安堵（あんど）の表情を浮かべた。