落ち着きなくずっと電話がかかっていた…伊勢原郵便局、特殊詐欺抑止3回目

伊勢原警察署（資料写真）

　特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、伊勢原署は22日、伊勢原郵便局（伊勢原市田中）に感謝状を贈った。

　同署によると、昨年12月16日午後0時50分ごろ、市内に住む70代女性方に市役所職員を名乗る男から「高額医療費の還付金がある」と連絡があった。郵便局員から手続きの連絡があるとして電話が切れ、女性が同郵便局を訪れた。局員の平野康彦さんがロビーで対応し、他の局員に引き継ぎながら市に確認すると虚偽だと判明し、警察に通報して被害を未然に防いだ。同郵便局による被害阻止は3回目という。

　代表して感謝状を受け取った平野さんは「女性に落ち着きがなく、ずっと電話がかかっていた。被害が防げてお客さまが安心できるのが一番。これからも話を聞き、コミュニケーションを大切にしたい」と話していた。

　同署が認知した管内での昨年の特殊詐欺被害件数は13件（前年比5件減）、被害金額は計4634万円（同3167万円増）。