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住宅街にある「秘湯」を発見! 正体は『新興宗教の信者専用』温泉だった!? 一般の人も「吉野家」へ行けば入湯可能! | Mr.tsubaking

TABLO / 2020年4月17日 16時55分

写真

筆者撮影

 

新型コロナウイルスの蔓延によって、世界中で外出が制限されています。

日本でも、外出が憚られたり自粛要請が出ているため、観光業界は大打撃。寒い時期、例年であれば温泉につかってゆっくりしようと考えていた方の中にも、キャンセルをしなくてはならなくなった方も多いのではないでしょうか。そうなると、外出しやすい情勢になったら、有名な温泉地は混み合うかもしれません。

そこで今回は、入るのに勇気がいる「秘湯」をご紹介いたします。

 

秘湯というと、獣道を分け入った先の山奥にあるようなイメージが強いかと思います。しかし、今回ご紹介する秘湯は名古屋駅からも車で30分足らず、愛西市の住宅街にあります。ただし、現地にたどり着くまでは看板ひとつ出ていません。たどり着いてみても温泉らしい建物はなく、プレハブでつくられたなんとも怪しいお堂があるだけ。

 

 

なにやら、雑多に宗教的な諸々をかき集めたようなプレハブ。一般の入浴者は「吉野家」までと書かれています。隣接する中高年向けの衣料店「吉野家」へ声をかけてみると、60代と思しき夫婦が出てきて、ご主人が再びさきほどのプレハブへ案内されました。そして「まずは神様へお祈りをしてください」と話され、祝詞のようなものがはじまります。

 

 

それが終わると、ひとしきり神様についての説明があり「みそぎ料をこちらへ」と言われ、200円を支払うと、奥へ通されます。

ここは「霊観不動教会」という、信者わずか50人ほどの新興宗教がもっている「永和温泉 みそぎの湯」という施設なのです。

 

 

参考記事:タモリがテレビから消える!? 近距離で会話したり、街をブラつく番組は休止か 今こそ復活が待たれるタモリ往年の密室芸! | TABLO

 

案内に従ってプレハブの裏手に回るように歩くと、そのルートは波型のプラスチックとベニヤ板でDIYされていて、風でギシギシと鳴いています。その先に男湯と女湯に分かれた入口があり、ご主人は「ゆっくりしていってくださいね」と去って行きました。勇気を出して、歪んで建てつけ悪い扉を開くと2畳ほどの小さな脱衣所、その先にようやく「秘湯」が現れます。

 

 

幅2m奥行き4mほどで、無骨なコンクリート造りの湯船が3槽。無機質に突っ込まれたホースからお湯がチョロチョロと出ており、これが温泉のようで循環もなし、加水や加温もない天然温泉の100%掛け流しだと言います。だとしても、入るのにかなりの勇気が必要。しかしそこは、勇気を振り絞って入浴します。温度は41度ほどで若干ぬるく感じましたが、加温なしなので季節や気温によって変化があるかと思われます。舐めてみると若干の塩気を感じる湯。

 

 

脱衣所や浴室には、宗教的な掲示物もありますが、それに並んで掲示された温泉分析表(これがあることで、行政にも認められていることが確認でき、少し安心します)には、ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉という泉質の記載が。この泉質は適応症は、きりきずや冷え性、末端循環障害など様々で、ナトリウムの含有率も高く「濃い温泉」と言えます。温泉ソムリエの私ツバキングより、お湯が間違いなく素晴らしいことはお伝えしておきます。

 

私の前にもひとり信者の方が入っておられ、「お湯がいいから毎日きている」とおっしゃっていましたし、私のあとにこられた方も常連の信者さんのようでした。

 

 

奈良県の吉野などで修験道の修行をした先代の吉野家店主が、昭和47年に開いた温泉で信仰の対象は、神様や仏様などあらゆるもので神仏習合だといいます。B級感をビシビシ発信している、お堂のマネキンは「招く神様」という意味で置いているのだそう。

温泉好きで、勇気のある方は是非訪れてみてください。(Mr.tsubaking連載 『どうした!? ウォーカー』 第55回)

 

あわせて読む:「おやじアート」は無意味の極致! 芸術とは何だ!? 不思議な魅力を放つ「面白きこともなき世を面白く」の世界|Mr.tsubaking | TABLO

 

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