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博多で17歳少年逮捕 緊急事態宣言明け、全国の歓楽街に広がる事件とは? ダークな仕事の男達が手ぐすね引いて待っている!

TABLO / 2020年5月27日 6時30分

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機を見るに敏な人間はどこにでもいるが、この場合は詰めが甘かったようだ。5月25日、福岡県警博多署は県の迷惑防止条例違反の疑いで、自称無職の17歳の少年を逮捕した。毎日新聞などが伝えた。

少年は25日の午後3時過ぎ、博多区川端町の路上で「キャバクラからAVまで扱っています」と道行く女性に声をかけたという。要するにスカウト行為だが、実はこの女性、繁華街でスカウト行為が横行しているという市民の通報を受けて警戒していた警察官だったのだ。

 

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現場となった川端町は九州一の歓楽街・中州から川一本を挟んだ隣町。「中洲の女」も多く住むだけに、効率的と思ったのだろうが、まんまと網に引っかかった形となってしまった。

普通、17歳でスカウトマンというのは、逮捕された場合、(雇った側も)青少年保護育成条例などでつつかれることを考えれば二の足を踏むものだが、ここら辺の大らかさ(?)に九州らしさを感じなくもない。

警察の調べに対し少年は、「(コロナで)金に困っている女の人がいると思って」声をかけたと供述しているという。例の岡村発言を真に受けたのかどうかは知らないが、大きな意味ではこれもコロナ騒動と言えよう。このスカウト活動、実は5月14日の緊急事態宣言明けから顕著になった。それまではスカウトも自粛していたワケで、要するに金に困っていたのは道行く女性ではなくて、スカウトする側という話である。

このように、5月26日をもって緊急事態宣言が全国で解除されたことをうけ、経済活動も徐々にではあるが動いてくる。しかし、この少年のように“ダーク”な職業の場合は蓄えも少なく、繋がれていた枷を外されれば一気に損失分を取り戻そうとするだろう。そういった意味で、この博多でのスカウト騒動は歓楽街で起きる出来事の先駆けに過ぎない。客側としては、スカウトはもちろん、ボッタクリ店なども手ぐすね引いて待っていると考えたほうがいい。

 

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もっとも、多くの真っ当な歓楽街の店舗はコロナ禍が通り過ぎるのをただひたすら耐えてきた。東京都などでは休業要請解除が段階的なこともあり、今少し我慢の日々が続くが、それでも各店舗は「コロナ後」を見据えた動きをとっている。特に人材が命のクラブやスナックなど接客業では、苦しいなかでもホステスの確保に全力をあげてきた。そしてそれが、解除後の大きな力になりそうな気配だ。言うまでもなく、客が取れる女(男)は最大の財産であるからだ。

アフターコロナの歓楽街は、スカウト騒動で見られたような後がない状態の店舗と、人材確保ができた店舗の間で大きな違いが出てくるだろう。平等がウリの水商売にも、「格差」が出現することになるのか。(文◎堂本清太)

 

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