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コロナパンデミック第3波 生き残りを図る繁華街は今こうして変貌した 頼りにならない政治をよそに「焼肉店」が激増した理由

TABLO / 2020年11月22日 9時50分

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写真はイメージです

「戦略的撤退」と「営業形態変貌」

新型コロナパンデミック、ついに第3波か!? と、テレビや新聞などの大マスコミが喧しい。実際、全国的に感染者は急増しており、北海道では最大の繁華街・札幌ススキノを道民から封鎖する(GoTo利用の旅行者は除外、というのがミソ)……という荒療治まで行われる。

もっとも、パンデミック防止と経済活性という二律背反する状況下で、どこの行政も決定的な対策を出せてはいないのが実情だ。その矢面に立った感がある繁華街はいま現在、そして今後、どのようにして生き残りを図っていくのか?

日本最大の繁華街・新宿歌舞伎町の変貌を例に、検証してみたい。

参考記事:どこも記事にしない「歌舞伎町のたちんぼ」の今 彼女たちから見えてくるコロナ禍の行方 | TABLO

歌舞伎町で最初に起こったのは、比較的体力がある企業の戦略的撤退、である。緊急事態宣言以降、まず大手牛丼チェーンや回転寿司などが店を閉め、有名・老舗の飲食店がそのあとに続いた。これらの場合は、一時的に撤退しても内部留保などでしのげる、また状況が好転すれば再出店もあり得るという判断が働いたと思われる。

その次に動きを見せたのは、一時的な店舗閉鎖で様子をみるというパターンだ。インバウンド客で賑わった「ロボットレストラン」が緊急事態宣言以降、無期限休店しているのは、その分かりやすい例だ。

もっとも、この「ロボットレストラン」などは大きな事業体グループのひとつであり、その休業が事業体の死命を制する……というものではない。そういった意味では、最初にあげた、戦略的撤退企業と同じカテゴリーに入るかもしれない。

いまひとつのパターンは、歌舞伎町の流れの主になりつつあるもので、営業形態そのものを変えてしまうというものだ。最たるものが、焼肉店の増加で、居酒屋だった店舗が改装していると思ったら、焼肉店になっていた!というケースが目立っている。

それはなぜか。

関連記事:いまだ続く飲食店の悲鳴 再三のバッシングを受けた新宿・歌舞伎町に人は戻って来るのか | TABLO

もともと、歌舞伎町は焼肉店が多い街だけに、正直筆者などはそんなに増えて大丈夫なのか? という気持ちもあるのだが、これは消費者自体に「換気がよい焼肉店のほうがまだ安心」という気持があることも、大きいようだ。

言ってみれば、多分にイメージ的な「アフターコロナ」なのだが、消費マインドというものを考えればそれはそれで正しいのだろう。ただし、ワクチンなどの確立でコロナが「魔法のように」消えてしまえば、一転焼肉バブルとなる可能性もあるワケで、より的確な、忙しい経営判断が求められることは言うまでもない。

あわせて読む:『バイキングMORE』 芸能人の“副業”飲食店の危機特集にバッシング! 「本業の方々が先だろ」 いや、そもそも副業なのか? | TABLO

最後に残ったのは、いわば原点回帰、常連客を中心に出来得る限りのコロナ対策を行い、自身の身の丈にあった商売を続けるというやり方だ。これは特に、バーなど小規模な店舗には有効で、ある意味コロナ禍では正統派の生き方なのかもしれない。

このように歌舞伎町に生きる多くの人々が、コロナ禍での生き残りを必死に模索している一方で、もはやコロナなどどうでもいい!と言わんばかりの商売をしている一部の店舗(業種)があるのもまた事実だ。ここらあたりが、大繁華街の難しさであり、御しがたい多様性でもあるのだろう。(文◎堂本清太)

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