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AI使用に活路を見いだせるか…韓国の中小・インディーズゲーム会社の勝負どころ

KOREA WAVE / 2024年3月26日 10時0分

半地下ゲームズが開発中の「フェイクブック」(c)KOREA WAVE

【KOREA WAVE】人工知能技術の急激な発展が産業市場で話題になっている。AI関連研究に関心を示していた韓国ゲーム業界も最近は注目度を高めている。大手ゲーム会社だけでなく、中小インディーズゲーム会社でも、少しずつAIの活用を増やしている。

韓国モバイルゲーム協会が昨年末、ゲーム業界従事者232人を対象にアンケート調査した結果、91%がAIを使用した経験があると答えた。

現在、ゲーム業界は多様な方式でAIを活用している。生成型AIベースのキャラクター生成からマシンラーニングやディープラーニング技術を活用したゲームシステム開発まで活用方式は非常に多様だ。

今後はAIを活用した開発がさらに多角化するものと見られる。最近グーグル・ディープマインドはゲームを作る生成型AI「ジニー」を公開した。ジニーは合成イメージ、写真、スケッチを挿入すると、プレイヤーが直接プレイできる2Dフラットフォーマーを生成する。既存の生成型AIモデルと同様に、イメージを入力せずに検索語を通じてゲームを生成することもできる。

AIの活用を通じて期待する究極的な目標は結局、業務の効率化による時間短縮だ。生成型AIで製作されたイメージ、映像、テキストなどの開発リソースを直接使用しなくても、これを参考にするだけで大きな助けになるというのが業界関係者の説明だ。実際、開発人材が少ない中小やインディーズゲーム会社には、AIの活用が新たな活路となるだろうという見方も出ている。

「ソウル2033」「収穫の定石」などの作品で韓国のゲーマーにもよく知られたインディーズゲーム会社「半地下ゲームズ」は、年内の発売を目標にPC新作ゲーム「フェイクブック」の開発を進めている。このゲームはポイント&クリック形態で進行される推理アドベンチャーゲームで、ゲームの中の仮想のSNS「フェイクブック」で発生する事件を解決する方式で進行される。

フェイスブック、X、Thread、インスタグラムなど実際のSNSをモチーフにして、利用者に実写感を伝えることに力を入れたというのが、半地下ゲームズのイ・ユウォン代表の説明だ。

ゲームの中には多様な人物が登場するが、イ・ユウォン氏は「人物写真の一部は開発チームと知人の写真を素材として使用し、ステーブルディフュージョンやミッドジャーニーのような画像生成AIツールを使用してアセットを製作した。もちろんストーリーの進行のために顔を同一化したり指などを修正したりなどの後作業は必要だったが、これを通じて良い結果を得ることができた。強化学習を繰り返せば、結果がさらに自然になる感じがあった」と語った。

生成型AIによりゲームを開発中の半地下ゲームズ(c)KOREA WAVE

人物設定の部分にもAIを活用したという。イ・ユウォン氏は「私たちのゲームにはSNSを通じて人物の設定を見せる描写があるが、例えばネイバーのハイパークローバーXに『20代中古車ディーラーのSNSアカウントデータを作ってくれ』と入力すれば、もっともらしい文句が出てくる。このようにコンセプトを修正し、ストーリーに反映する形で使用した」と説明した。

「EXOゲームズ」は最近、京畿道が推進する2024未来技術ゲーム活性化製作支援事業の対象に選定された。「EXOゲームズ」は現在「AIボットを活用したマルチプレイログライトゲーム」を開発中だ。

ただ、まだ中小やインディーズゲーム会社では、AIを活用した開発がやや限定的な水準にとどまっている模様だ。

業界のある関係者は「独自のAI研究開発組織を持つ大型ゲーム会社とは異なり、中小ゲーム会社ではハイレベルで研究して使用するのに無理がある。特にジャンルによって使える部分に限界があるかもしれず、単純にアートアセットを選ぶだけにAIが使われる場合が多い」と説明した。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News

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