K-POPスターが中小企業製品を世界に販売…K-エンタメが輸出支援の架け橋に

SBSメディアネットの「アイドルトラック」コンテンツの一場面＝YouTubeチャンネル映像キャプチャ(c)NEWSIS

【KOREA WAVE】韓国・中小企業の海外進出を支援するため、K-POPアイドルや韓流スターが製品を宣伝・販売する「アイドルトラック」という企画が奏功している。

SBSミディアネットが企画したこのプロジェクトは、エンタメを活用して中小企業の製品を世界に広める新たな取り組みとして注目を集めている。

このプロジェクトは、K-POPアイドルがトラックを運転して中小企業製品を販売するというアイデアから始まった。「アイドルトラック」として知られるこの番組は、国内の観光地や大学キャンパス、フィリピンのショッピングモールなどで実施され、視聴者や現地消費者に好評を博した。

初年度の成果として、40社の中小企業が参加し、直接販売額は27億ウォン、追加販売額は31億ウォン、製品販売契約額は43億ウォンに達した。SNSでの再生回数は650万回を記録し、大きな反響を得た。

次のステップとして、ベトナム現地に店舗を構え、K-POPスターが製品を宣伝。中小企業45社を支援し、販売額30億ウォン、追加販売額25億ウォンを記録した。さらに、オンラインショッピングプラットフォーム「ショピ」や「TikTokショップ」、オフラインポップアップストアを通じて販路を拡大している。

2025年にはさらに規模を拡大し、東南アジア市場をターゲットに「アイドルビレッジ」として中小企業製品専用のショッピングモールを設立する構想も進めているという。

参加企業の1つであるデザイナーシューズブランド「マックモック」は「国内での成功を踏まえて、ベトナムや台湾、日本市場への進出を果たした」とコメントしている。プロジェクトを通じて得た経験をもとに、さらなる海外展開を目指している。

韓国政府もこのプロジェクトに支援を提供しており、過去3年間で約530億ウォンの予算を投入している。3649社の中小企業が参加し、6986億ウォンの輸出実績を達成した。この期間中、内需型だった中小企業272社が輸出企業へと転換した。

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