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韓国、AI競争で苦戦…インフラ整備と人材育成が急務 [韓国記者コラム]

KOREA WAVE / 2025年1月15日 14時0分

(c)news1

【KOREA WAVE】2025年、グローバルな人工知能競争がさらに激化する中、韓国は主要国との技術格差を埋めるべき重要な転換点を迎えている。ボストンコンサルティンググループの調査によれば、韓国は日本やマレーシアとともに「AI安定的競争国」に分類されているが、米国、中国、英国などの「AI先導国」よりも一段階下のグループに位置づけられている。

韓国政府はAI分野で「グローバルトップ3」に入ることを目標として掲げているが、現実には主要国との競争において投資や人材育成で圧倒的な差をつけられている。特に米中のビッグテック企業が市場を支配し、急速に成長している中、韓国は自国の競争力を強化する必要に迫られている。

最大の課題はAIモデルを訓練するためのインフラ、特にデータセンターとそれを支えるGPU(グラフィック処理装置)の確保だ。AIの大規模モデルを運用するには数千~数万台のGPUが必要であり、その価格は1台数千万ウォンに達する。これを民間だけで賄うのは現実的ではないため、政府の支援が求められている。

ユ・サンイム(劉相任)科学技術情報通信相は、今後2年間で約3万台のGPUを確保する計画を発表し、これに必要な予算投資とインセンティブの拡大を約束している。また、AIスタートアップや中小企業も利用可能な共有型プラットフォームの構築が提案されている。

AI分野の成長には専門家の育成も欠かせない。米国のトランプ新政権が専門職ビザの拡大を検討している中、韓国は優秀な海外人材を受け入れる仕組みを早急に整備し、短期的な人材不足を解消しつつ新たな人材育成を加速させる必要がある。

AI安全研究所のキム・ミョンジュ所長は、AI基本法の下で産業振興を目指す組織の早期設立を提言し、企業、研究機関、大学が連携して効率的に取り組むべきだと指摘する。

韓国がAI競争で後れを取ることは、経済発展のみならず国家安全保障にも影響を及ぼす可能性がある。AIはもはや単なる産業技術ではなく、国家の存続に関わる重要な課題となっている。韓国がグローバルAI競争で地位を確立するためには、政府と民間が連携し、迅速かつ戦略的に取り組むことが求められる。【news1 ナ・ヨンジュン記者】

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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