新型コロナ後遺症の倦怠感 漢方薬の有効性を検証する臨床研究を開始 岡山大病院
KSB瀬戸内海放送 / 2024年12月26日 15時56分
岡山大学病院総合内科・総合診療科などのチームは、新型コロナに罹患したあと、「体のだるさ」で困っている患者を対象に、漢方薬の「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」の有効性を検証する臨床研究を12月から開始しました。薬の有効性が示されれば、世界的にも科学的根拠のある治療法になることが期待されます。
岡山大病院はコロナ・アフターケア外来を2021年2月に開設し、これまで1000人以上の患者を診療してきましたが、その中で、日本の伝統的な漢方薬である補中益気湯に着目しました。
臨床研究では、1か月から半年前に新型コロナと診断された18歳以上の患者を対象に、補中益気湯または偽薬を1日2~3回、6週間服用してもらい、経過を観察します。2026年9月まで行い、ランダム化比較試験で検証します。
岡山大学病院総合内科・総合診療科の徳増一樹研究准教授は「倦怠感で困っている患者が多く、有効な治療法が確立できれば医療貢献になる」と話しています。
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