ジムニーだけじゃない! オフロード走行もこなす新旧軽自動車5選
くるまのニュース / 2019年8月30日 6時10分
いま人気モデルといえば軽自動車とSUVですが、このこれを融合させたような軽SUVが存在します。そこで、オフロード走行もこなせる性能を持つ軽自動車を、新旧織り交ぜて5車種紹介します。
■ジムニー以外もあった! オフロード性能が高い現役の軽自動車
軽自動車は扱いやすいコンパクトなサイズと手頃な価格で、いまや日本で一番売れているクルマです。
人気の高いモデルの多くは、後席スライドドアのハイトワゴン系ですが、2018年に20年ぶりにフルモデルチェンジを果たしたスズキ「ジムニー」が大いに話題となるなど、現在の軽自動車は多様性に富んでいます。
そこで、軽自動車のなかでもジムニーのようなオフロード性能をアピールするモデル5車種を、新旧織り交ぜて紹介します。
●スズキ「ジムニー」
発売から1年経っても人気が継続している「ジムニー」
2018年にデビューした4代目ジムニーは、20年ぶりの新型とあって大いに話題となり、発売直後から納車1年待ちといわれたほどの人気車種です。
初代ジムニーをオマージュしたようなスクエアボディと丸型のヘッドライトやウインカー、3代目以降から継続されている5スロットグリルなど、ひと目でジムニーとわかるデザインになっています。
搭載されるエンジンは64馬力を発揮する直列3気筒ターボで、オフロードでの優れた走行性能を実現すると同時に、WLTCモード16.2km/L(5速MT)と、低燃費を両立しました。
シャシは初代から継承するボディと別体のラダーフレームで、サスペンションは前後ともコイルスプリングのリジッドアクスルです。
4WDシステムはパートタイム式で、先代モデル後期型がボタンで切り替えていたのに対し、レバーで切り替えるタイプとなって、信頼性を高めています。
一方で、滑りやすい路面で駆動力を確保する「ブレーキLSDトラクションコントロール」や、坂道発進時に車体の後退を抑える「ヒルホールドコントロール」、急な下り坂などでブレーキを自動制御する「ヒルディセントコントロール」といった新技術を装備。
また、衝突被害軽減ブレーキに代表される先進安全装備も充実しています。
ジムニーの価格は145万8000円(消費税込、以下同様)からで、全グレードで5速MTと4速ATがラインナップされています。
●ダイハツ「キャスト アクティバ」
クロスオーバーSUVに仕立てられている「キャスト アクティバ」
スズキ「ハスラー」に対抗するカタチで、ダイハツはトールワゴンの「キャスト」を2015年に発売しました。
「キャスト」は3つのバリエーションを展開しており、サスペンションなどがスポーティな味付けの「キャスト スポーツ」、クラシカルな印象の外観を持つ「キャスト スタイル」、そしてSUVテイストの「キャスト アクティバ」がラインナップされています。
なかでも「キャスト アクティバ」は専用サスペンションが装着され、ほかのモデルに対して30mm車高が上げられるなど、外観も欧州のコンパクトSUVをオマージュしたデザインとなっています。
また、4WDモデルには、雪道などの滑りやすい下り坂や、急傾斜を降りる際に自動でブレーキをかける「ダウンヒルアシストコントロール」と、片輪のタイヤがスリップするような場所でタイヤが空転した時に、グリップを回復させる「グリップサポート」を装備しています。
エンジンは直列3気筒自然吸気とターボの2種類で、全車CVTが組み合わされます。
「キャスト アクティバ」の価格は2WDが122万5800円から、4WDが135万5400円からです。
●スズキ「ハスラー」
一見するとSUVっぽくないが悪路走破性は高い「ハスラー」
スズキ「ハスラー」は2014年1月に、SUVテイストのワゴンタイプの軽自動車として発売されました。
フロントフェイスはクラシカルながらもファニーな印象で、カラフルなカラーリングも相まって、発売直後から人気車となっています。
近年の車中泊ブームの影響もあり、前後シートの背もたれを倒せば、手軽に寝られるスペースが出現するシートアレンジも人気の秘訣です。
大径の15インチタイヤを装着し、地面からの最低地上高が180mm(2WD)と、ジムニーに次ぐ高さになっています。
4WDモデルでは、滑りやすい路面でも発進をサポートする「グリップコントロール」、下り坂でブレーキ操作なしに一定の速度で降坂できる「ヒルディセントコントロール」を装備するなど、ハスラーは見た目と裏腹に高い悪路走破性を備えたSUVです。
エンジンは自然吸気とターボの2種類で、トランスミッションは5速MT(自然吸気のみ)とCVTから選択可能。
価格は2WDが110万520円から、4WDが122万1480円からです。
■ジムニーの最大のライバルだったパジェロミニ
●ダイハツ「テリオスキッド」
スタイルもメカニズムも本格的だった「テリオスキッド」
ダイハツ「テリオスキッド」は、同社の登録車「テリオス」と基本的な設計を共有する軽自動車のSUVで、1998年に発売されました。
エンジンは直列3気筒ターボのみで、これに5速MTと4速ATのトランスミッションが選択可能でした。
駆動方式はFRをベースとしたフルタイム4WDで、エンジンは縦置きに搭載されています。
外観はトールワゴン系の背の高いボディですが、最低地上高も十分に確保され、オフロード走行に対応。さらにスペアタイヤをリアゲートに設置する「背面タイヤ」も採用し、本格SUVの雰囲気を演出しています。
また、後期型ではターボエンジンにインタークーラーが装着され、最高出力が60馬力から64馬力に向上し、さらに走破性を高めました。
テリオスキッドは一定の人気があり、2012年の生産終了まで一度もフルモデルチェンジされることなく販売された、ロングセラーモデルです。
●三菱「パジェロミニ」
「パジェロ」のノウハウが惜しみなく投入された「パジェロミニ」(画像は2代目)
三菱は、本格オフロード4WD「パジェロ」がRVブームをけん引していた1990年代に、弟分といえるクルマを企画。
それが、1994年に発売された軽自動車の「パジェロミニ」と、1995年デビューのパジェロミニをベースとした登録車「パジェロジュニア」です。
パジェロミニのライバルはジムニーですが、ジムニーがラダーフレームだったのに対し、パジェロミニはモノコックフレームをベースに、ラダーフレーム状の補強を追加して強度を上げ、オフロード走行に対応していました。
エンジンは直列4気筒の自然吸気と、「ミニカダンガン」などに搭載されていた直列4気筒20バルブターボという高性能なエンジンが選択できます。これを縦置きに搭載してFRをベースとしたパートタイム4WDとし、トランスミッションは5MTと3速ATが設定されました。
1998年には2代目にフルモデルチェンジし、販売も好調でしたが、前出のフレームや、ジムニーが前後リジットアクスルのサスペンションを採用したのに対し、パジェロミニはフロントがストラットの独立懸架となっているなど、オフロード走行をおこなうヘビーユーザーからすると、本物ではないと敬遠されてしまいました。
その後、商品力の低下によって徐々に販売台数は減少し、さらに法改正による対応も困難になり、2012年に生産を終了しました。
※ ※ ※
軽自動車におけるキング・オブ・オフロードは、間違いなくジムニーです。
しかし、オフロードパークのような場所以外で、ジムニーの性能が発揮できる場所はほとんど無いのが現状です。
そうすると、今回紹介したようなライトなSUVが、実際には重宝されるのかもしれません。
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