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復活を望む声もある? 走りが楽しい軽スポーツ5選

くるまのニュース / 2020年6月20日 6時10分

軽自動車のなかには、スポーツカー並にスパルタンな軽スポーツがいくつか存在します。今回はそのなかから5台を紹介します。

■64馬力の馬力規制を使い果たしたスモールギャングたち

 手頃な価格とサイズが魅力的な軽自動車ですが、なかにはスポーツカー顔負けのモデルも存在します。今回は、そんなスパルタンな軽自動車を5台紹介します。

●ホンダ「ビート」

 軽自動車のスポーツカーは660ccという限られた排気量で馬力を出すため、ほとんどがターボなどの過給機を装備しています。

 しかし、ホンダ「ビート」は過給機を装着することなく64馬力を達成したクルマとして注目されました。

 また、オープンカーということや「マニュアルトランスミッションのみ」という設定、そして前輪と後輪の間にエンジンを搭載するミッドシップレイアウトという駆動方式を採用していました。

 ビートの特徴ともいえる低い車体とミッドシップレイアウトは、当時ホンダの最新スポーツカーであった「NSX」と同じであり、ビートにはNSXと同じルームミラーが使われるなど、こだわりが詰め込まれたモデルとなっています。

 ビートは1991年から1996年に販売され、1代限りのクルマとして生産を終了しました。しかし、ほかにはない特徴を持つクルマであったことから現在も数多くの中古車が販売され、幌の交換やエンジンのメンテナンスを専門におこなう店舗も存在します。

 中古車価格では40万円から70万円ほどの価格帯が中心で過走行車も多く販売されているため、長く乗り続けるためには購入時だけでなく定期的なメンテナンスが必要です。

●スズキ「アルトワークス」

 スズキ「アルトワークス」は、現在も発売され続けているスズキを代表する軽自動車「アルト」をベースに、エンジンなどのパワーアップが図られたスポーティモデルです。

 1987年に発売され、当時の軽自動車としては驚異的な馬力を発揮したことから話題を呼び、人気を集めました。

 また、現在も続く「最大64馬力まで」という軽自動車の馬力規制の発端となったクルマです。

 初代は今から30年以上も前に発売されたクルマですが、2代目が1994年、3代目が1998年から2000年、そして最新型が2015年以降と、現在まで残る長寿モデルとなっています。

 現行アルトワークスの新車価格は150万円からです。一方の中古車では、2016年式であれば70万円台から存在し、初代から3代目であれば10万円台から購入できるものもあります。

 しかし、初代は年式も古く中古車の数が少ないため、選択肢が非常に限られ、なかには、走行距離が20万kmに達するクルマも販売されており、状態のいい個体を探すのは難しいかもしれません。

●スバル「ヴィヴィオ」

 スバル「ヴィヴィオ」は1992年に発売されたスバルの軽自動車で、モダンなエクステリアデザインをまとった「ビストロ」や、オープンカーの「Tトップ」など、さまざまなバリエーションを持つクルマでした。

 なかでもスーパーチャージャーでパワーアップされた「ヴィヴィオ RX-R」というグレードは、64馬力を発揮。また、軽自動車では初となるドイツ「ニュルブルクリンクサーキット」でのテストや、サファリラリーなどの国際競技に参加するなど、数々のエピソードを残しています。

 1992年から1998年の6年間にわたり販売された1代限りのクルマであったものの、前述のエピソードや活躍によってコアな人気を持っています。

 また、中古車ではハイパワーな「RX-R」や「RX-RA」などのグレードは数が少なく、気に入ったクルマを自由に選べるとは限りません。

 いまでも中古市場では、状態が良く走行距離が10万km以下のクルマは100万円ほどのモデルもあります。

■5ドアハッチバックやクーペスタイルの軽自動車も

●スズキ「Kei」

 スズキ「kei」は1998年から2009年まで、1代で11年間にわたり販売されたハッチバックタイプの軽自動車です。SUVのように高められた車高を持ち、3ドアと5ドアの2種類のボディがラインナップされ、駆動方式も2WDと4WDが設定されていました。

 2002年には64馬力を発揮するスポーツグレードとして「keiワークス」が追加され、専用エアロパーツやアルミホイール、リアブレーキのディスクブレーキ化など、ワークスならではのチューニングがおこなわれました。その結果、通常グレートとはまったくの別物となり、スポーティなエクステリアに刷新されています。

 keiワークス登場の背景には、2000年に生産終了となったアルトワークスの人気があり、カタログから姿を消した「ワークス」の復活が望まれていました。

 アルトワークスに比べて知名度が低く、1代限りで終了したためか、中古車の物件数はアルトワークスよりも少なくなっています。しかし、中古車では本体価格が50万円以下のクルマも多いのが魅力といえるでしょう。

個性が凄すぎるマツダ「AZ-1」個性が凄すぎるマツダ「AZ-1」

●マツダ「AZ-1」

 マツダ「AZ-1」は、エンジンを車体後方に搭載するミッドシップレイアウト、ドアが上に向かって開くガルウィングなどの特徴を持つ2シーターの軽自動車です。

 軽自動車のなかでもスタイリッシュなデザインは人気があり、フェラーリ「F40」のフォルムを再現したクルマも製作されたほどです。

 AZ-1は1992年に登場し、2代目アルトワークスと同じエンジンを搭載。そのため、馬力も64馬力を発揮しました。

 しかし、AZ-1の車重は720kgと、同時期に発売されたアルトワークスに比べて20kgから70kg重くなっています。

 ミッドシップレイアウト、ガルウィングドア、スーパーカーのようなデザインなど「超スパルタン」なAZ-1ですが、デザイン上の制約から室内が狭く、助手席の足元は前方に向かって先細りしています。

 軽自動車には見られないような数々の特徴を持つAZ-1は、海外からも注目されたことで中古車市場での台数は少なく、価格も100万円以上が相場となっています。

 スズキでも「キャラ」という名前でOEM販売されていましたが、AZ-1以上に中古車市場での台数は少なく、AZ-1とほぼ変わらない価格です。

※ ※ ※

 軽自動車は660ccの排気量や64馬力というさまざまな制限がありますが、普通車に比べて車体が軽いというメリットを持っています。

 そのため、普通車がパワーを発揮できないほど曲がりくねった細い道や、小さなサーキットでは驚くような速さを見せつけることもあります。

 なかにはAZ-1のように高いデザイン性と特徴から唯一無二として人気となるクルマもあり、軽自動車のスポーツモデルはメーカーごとの特徴が垣間見えています。

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