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ホンダ小型SUV「ヴェゼル」が失速? モデル末期迎えるが今狙うのも「アリ」なワケとは

くるまのニュース / 2020年9月9日 10時50分

ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」は、2020年8月の登録車販売台数ランキングで29位を記録。2019年の年間ランキングが14位だったのと比べると、失速感が否めません。ヴェゼルが失速した理由と、発売から7年経ち競合車が続々と登場しているなかでもヴェゼルを選択する旨味とは、一体何なのでしょうか。

■ヴェゼルを今狙うのもあり? モデル末期の旨味とは

 ホンダ「ヴェゼル」は同社の登録車のなかでも売れ筋のモデルで、日本自動車販売協会連合会が発表する2019年の登録車販売台数において総合14位、SUVでは販売台数首位という結果となりました。ホンダの登録車のなかでは3位となっています。

 しかし2020年に入り、ランキングにも徐々に変化が出てきつつあるというのですが、いったいどのような状況なのでしょうか。

 ヴェゼルは2013年12月に発売されたコンパクトSUVで、発売直後からSUVのなかで人気のモデルとなりました。

 2014年から2019年まで、SUV内の販売台数ランキングは2位を下回ったことがなく、長きに渡って人気を維持し続けたことがわかります。

 しかし2020年8月の販売台数ランキングは、総合29位、SUV内7位と振るわず、販売台数で見ても2019年年間では月販平均で約4700台を販売していたのに対し、2020年8月は1645台とおおきく下落しました。

 ヴェゼルの直近の販売状況について、ホンダの販売店スタッフは次のように説明します。

「ヴェゼルは、デビューが2013年12月で基本設計が古いことから、それが原因で最近は徐々に商品力が落ちてしまっていると感じます。

 近年のSUV市場は群雄割拠ともいえる状態で、各メーカーが新型車を投入しています。競争が熾烈になるのも無理はありません」

 前出の2020年8月のSUV販売台数ランキングにおいて、ヴェゼルより上位となる6車種の内訳を見ると、2019年発売(定義:フルモデルチェンジか新規車種として登場)のクルマが4車種、2020年発売のクルマが1車種となります。

 残る1車種は2016年12月発売の「C-HR」で、ヴェゼルとC-HRを比較しても、ヴェゼルの方が3年も古いモデルとなります。

 しかし、前出のホンダ販売店スタッフは次のようにコメントします。

「現行型のヴェゼルはモデル末期といえる状態ですが、近々フルモデルチェンジがおこなわれる見込みとなっています。

 ただし、まだ販売が続く現行型のヴェゼルに関しては、値引きの方で頑張らせていただきます」

 ヴェゼルとプラットフォームを共有するコンパクトカーの「フィット」が、2020年2月にフルモデルチェンジを受けていたことから、ヴェゼルも近々フルモデルチェンジするのでは、という噂は以前から囁かれていました。

 そのうえで、モデル末期の車種はヴェゼルに限らず値引き額が拡大する傾向になるだけでなく、発売直後の新型車でまれに見られる初期トラブルが解消され、工業製品として成熟しているという魅力もあります。

 コンパクトSUVを検討するなかで、購入金額を重視するなら、モデル末期のヴェゼルを選択するのも十分ありといえるでしょう。

■小型SUV戦国時代 全長4m「ライズ/ロッキー」は何がスゴい?

 ヴェゼルがフルモデルチェンジで販売台数の回復を狙う一方、現在のSUV市場のなかで勝ち組となっているのが2019年11月に発売されたトヨタ「ライズ」とダイハツ「ロッキー」です。

 ダイハツが開発・製造するコンパクトSUVで、ライズはダイハツからのOEMモデルとなります。

 2020年8月の販売台数では、ライズが販売台数9391台で総合2位(SUV首位)、ロッキーが販売台数2345台で総合22位(SUV5位)。

 ライズとロッキーを合算すると1万1736台で、SUV内で2番目に販売台数が多いトヨタ「ハリアー」の6231台に対しておよそ2倍の販売台数を誇ります。

トヨタ「ライズ」(写真左)とダイハツ「ロッキー」トヨタ「ライズ」(写真左)とダイハツ「ロッキー」

 そんなライズ/ロッキーは、車格が上位のSUVにも肉薄する積載性の高さがウリのひとつであると、トヨタの販売店スタッフは次のように説明します。

「弊社のSUVを希望するお客さまから要望をヒアリングするなかで、荷物の量が多い人については、ライズを勧めることがあります。

 ライズは全長4m以下のコンパクトサイズにも関わらず、上位車種に負けない積載性能を持ち、レジャー用途などでも便利に使えます」

 ライズ/ロッキーの荷室用量は369リッター(5名乗車時の場合、以下同様)で、全長約4.3mのヴェゼルが393リッターであることを考えると、かなり空間効率は高いといえます。

 また、2020年8月に発売されたトヨタ新型「ヤリスクロス」も、全長約4.1mのボディで荷室用量390リッターを誇るなど、実用性に優れます。

 フルモデルチェンジされる見込みのヴェゼルをはじめ、コンパクトSUVは今後もさまざまな車種が投入されると予想されますが、直近の間でも商品力の高いコンパクトSUVが発売されていることから、各モデルの販売競争が熾烈となることは避けられません。

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