トヨタ新型「ヤリスクロス」と新型「キックス」フルオプションでの小型SUV比較
くるまのニュース / 2020年9月11日 7時10分
人気のコンパクトSUVの最上級グレードをフル装備にすると、どのようなオプション装備がつくのでしょうか。販売面で競合するトヨタ「ヤリスクロス」と日産「キックス」をピックアップして検証しました。
■人気のSUV 新型「ヤリスクロス」と新型「キックス」の価格帯は?
トヨタが2020年8月31日に発売した新型「ヤリスクロス」は、近年注目を集めるコンパクトSUV市場に投入された新規車種です。一方、同カテゴリでは6月30日に日産新型「キックス」も発売され、盛り上がりを見せています。
両車ともに最新モデルということで、パワートレインや安全装備などにおいて新しいものが搭載され機能が充実していますが、それぞれに設定されるオプション装備をフル装備するといくらになるのでしょうか。
ヤリスクロスとキックスの最上級グレードに、それぞれ選択できるメーカーオプションをすべて装着し、価格や装備内容を見ていきます。
新型ヤリスクロスの価格(消費税込、以下同様)は、179万8000円から281万5000円という設定です。ガソリン仕様とハイブリッド仕様が設定され、どちらでもFFと4WDを選択することができます。最上級グレードは「HYBRID Z」(FF仕様の場合258万4000円)です。
一方、新型キックスは275万9900円から286万9900円という価格設定です。グレードは「X」グレードと「X ツートーンインテリアエディション」グレードのみで、全車「e-POWER」というシリーズ式ハイブリッドシステムを搭載。駆動方式もFFに限られます。
今回は、新型ヤリスクロスの「HYBRID Z」(FF仕様)と、新型キックスの「X ツートーンインテリアエディション」に、それぞれ選択できるメーカーオプションをフル装備して、価格と装備を比較していきます。
※ ※ ※
近年注目される安全装備を見ると、衝突被害軽減ブレーキやペダルの踏み間違え事故防止装置などの基本的な予防安全装備は両車ともに標準となっています(新型ヤリスクロスはエントリーグレードのみ衝突被害軽減ブレーキやペダルの踏み間違え事故防止装置が未装着)。
しかし、新型ヤリスクロスの安全装備を見ると、トヨタ車のなかでもまだ採用例の少ない先進装備において、メーカーオプション扱いとなっているものがあります。
なかでも特徴的なのは駐車を支援する装備「トヨタチームメイト[アドバンストパーク(バックモニター付)]」です。同社のコンパクトカー「ヤリス」で初搭載された装備で、新型ヤリスクロスは2例目となります。
ステアリングだけでなくアクセルとブレーキもクルマが制御し、ドライバーは案内に従ってシフト操作するだけで駐車が完了します。事前に駐車位置を登録することで、白線のない駐車場での使用も可能です。メーカーオプション価格は7万7000円に設定されています。
ちなみに、新型ヤリスクロスは衝突被害軽減ブレーキも高性能です。自転車(昼のみ)や昼夜の歩行者、そして右折時の対向車や右左折時の歩行者も検知する最新タイプが搭載されています。新型キックスの場合は、昼の歩行者や車両のみとなります。
一方、新型キックスは用意される安全装備がすべて標準装備で、オプション費用がかからない点が特徴です。
また、日産ならではの機能として知られる渋滞走行時と巡航走行時にアクセル、ブレーキ、ステアリング操作が協調してアシストされる「プロパイロット」も全車標準装備となります。
ただし、車両を上から見たような映像で周囲の状況を確認できる機能(トヨタ:パノラミックビューモニター、日産:アラウンドビューモニター)はどちらもメーカーオプションとなります。
■それぞれのメーカーオプションフル装備時の車両価格は?
次に外装を見ると、最近幅広い車種で選択できる2トーンカラーの設定が、両車ともにあります。
新型ヤリスクロスは7パターンの2トーンカラー、新型キックスは4パターンの2トーンカラーを設定。いずれも有償色です。
日産「キックス」
そして、内装を見ると、新型ヤリスクロスではステアリングヒーターがメーカーオプション(1万1000円)であるのに対し、新型キックスでは標準装備となります。
電動パワーシートについて新型ヤリスクロスの最上級グレードでは標準となる一方、新型キックスはメーカーオプションとしても存在しません。
このほかに、パワーバックドアも新型ヤリスクロスでは選択できますが(メーカーオプション:7万7000円)、新型キックスではオプションでも選択できません。
※ ※ ※
今回、新型ヤリスクロスのHYBRID Z(FF仕様)に装着したメーカーオプションは、前述のものを含めて総額49万2800円分となります。ここに、ディーラーオプションとして定番となるETCとフロアマットを選択すると、装備されるオプションの一覧と価格は次のようになります。
●新型ヤリスクロスのメーカーオプション(総額49万2800円)
・有償色:ブラックマイカ×センシュアルレッドマイカ(7万7000円)
・ステアリングヒーター(1万1000円)
・ルーフレール(3万3000円)
・アクセサリーコンセント AC100V・1500W/1個/非常時給電システム付(4万4000円)
・ハンズフリーパワーバックドア 挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能・予約ロック機能付(7万7000円)
・アダプティブハイビームシステム[AHS](9万9000円)
・LEDリヤフォグランプ(1万1000円)
・トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク(パノラミックビューモニター付)]+ブラインドスポットモニター[BSM]+リヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]+寒冷地仕様(14万800円)
●新型ヤリスクロスのディーラーオプション(総額4万6750円)
・フロアマット デラックスタイプ(2万3650円)
・ETC車載機 ビルトイン ボイスタイプ(2万3100円)
以上のオプション装備を装着した新型ヤリスクロス HYBRID Z(FF仕様)の価格は312万3550円となりました。
一方、新型キックスで選択できるメーカーオプションは、次のふたつです。そして、ディーラーオプションとして定番といえるフロアマット(フロアカーペット)とETCを装備すると、装着されるオプションの一覧は次のようになります。
●新型キックスのメーカーオプション(総額15万1800円)
・有償色:プレミアムホライズンオレンジ×ピュアブラック(8万2500円)
・セットオプション:インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物検知機能付)+インテリジェントルームミラー(6万9300円)
●新型キックスのディーラーオプション(総額5万6980円)
・フロアカーペット エクセレント(2万6400円)
・ETCユニット 音声/ビルトインタイプ(3万580円)
以上のオプション装備を選択した新型キックス X ツートーンインテリアエディションの価格は、307万8680円となりました。
新型キックスは多くの装備が標準でメーカーオプションは設定数が少なく、一方新型ヤリスクロスはメーカーオプション設定が豊富で、なかには先進装備も含まれている点が特徴といえます。
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