「R」の称号は見た目も性能も別格! ホンダのスポーツセダン3選

くるまのニュース / 2020年11月10日 16時10分

現在、国内メーカーのラインナップからセダンが減少して久しい状況ですが、かつては数多くのセダンが販売されていました。なかでもホンダは高性能なエンジンを搭載し、優れた足まわりのセダンを次々と発売しました。そこで、ホンダのスポーツセダンを3車種ピックアップして紹介します。

■かつて隆盛を誇ったホンダのスポーツセダンを振り返る

 近年、ミニバンやSUVがファミリーカーの定番となり、セダンの人気が低迷し、各国産メーカーのラインナップからセダンが減少してしまいました。

 一方、2000年代の初頭までは数多くのセダンが販売されており、高性能なモデルも存在。なかでもホンダは高性能な自然吸気エンジンを搭載し、足まわりやシャシがチューニングされたモデルを展開していました。

 そこで、往年のホンダ製スポーツセダンを3車種ピックアップして紹介します。

●インテグラタイプR

セダンながら実用的には厳しいほど硬派だった「インテグラタイプR 4ドアハードトップ」セダンながら実用的には厳しいほど硬派だった「インテグラタイプR 4ドアハードトップ」

 ホンダは1990年に和製スーパーカーの初代「NSX」を発売。そして、NSXをベースにさらに高性能化、軽量化が図られた「NSXタイプR」を1992年にリリースしました。

 NSXタイプRはエンジン内部に手が入れられ、快適装備を省き、サスペンションが強化されるなど、街乗りが厳しいほどスパルタンなモデルでした。

 そして1995年には、このNSXタイプRのコンセプトを取り入れた「インテグラタイプR」を設定。3ドアクーペだけでなく4ドアセダン(4ドアハードトップ)もラインナップされました。

 インテグラ タイプRもエンジン内部に手が入れられ、最高出力200馬力を誇る1.8リッター直列4気筒VTECを搭載。

 さらに、各部品の素材が軽量なものに置換され、快適装備を廃止することによって約26kgの軽量化を実現しました。

 足まわりではブレーキやスプリング、ブッシュが強化品となり、シャシも剛性アップされ、走る・曲がる・止まるという各性能が飛躍的に向上しています。

 ボディにも専用の前後スポイラーと赤地の「H」エンブレムが装着されて、スポーティに演出。

 1998年には「98スペック」と呼ばれる改良がおこなわれ、さらに成熟がはかられましたが、2001年に登場したインテグラタイプRではベースモデルのセダン廃止に伴い、3ドアクーペのみとなりました。

 なお、インテグラタイプRのセダンは5名乗車で、一見するとファミリーカーとしても使えそうに思われますが、実際にはハードなサスペンションによって街なかではかなり辛い乗り心地のモデルだったため、ファミリーカーにはまったく向いていませんでした。

●アコードユーロR

タイプRよりもマイルドな性格ながらしっかりと高性能な「アコードユーロR」タイプRよりもマイルドな性格ながらしっかりと高性能な「アコードユーロR」

 1976年に、ホンダは「シビック」よりワンクラス上のモデル、初代「アコード」を発売。発売当初は3ドアハッチバックのみでしたが、1977年には4ドアセダンが追加され、その後のアコードの主力はセダンへと移行していきました。

 1980年代になるとホンダはDOHCエンジンを復活させ、高性能グレードに次々と採用し、3代目アコードにもDOHCエンジンの「Si」グレードを設定。

 そして、1997年に発売された6代目では、高性能モデルの「アコードユーロR」を2000年に追加ラインナップしました。

 普段使いに適さないほど乗り心地を犠牲にした「シビックタイプR」やインテグラタイプRに比べ、アコードユーロRは快適なスポーツモデルをコンセプトとして開発。

 先代からダウンサイジングされたボディに搭載されたエンジンは、2.2リッター直列4気筒VTECで、最高出力220馬力を発揮。トランスミッションは5速MTのみとされました。

 外装には前後のアンダースポイラーとサイドステップが装着され、専用チューニングのサスペンションや、16インチ軽量アルミホイールとハイグリップタイヤ、高剛性化されたシャシとブレーキの強化などで、高い動力性能と優れた運動性能を実現。

 内装ではレカロ製バケットシート、MOMO製革巻きハンドル、アルミ製シフトノブ、ホワイトメーターパネルなどが採用され、タイプRシリーズに近いモデファイがおこなわれています。

 また、2002年に登場した7代目でもコンセプトを継承したユーロRが設定されましたが、8代目以降の国内モデルでは、高性能グレードはラインナップされていません。

■最後のメイドインジャパンとなったタイプRとは

●シビックタイプR

まだストイックさが色濃く残っていた3代目「シビックタイプR」まだストイックさが色濃く残っていた3代目「シビックタイプR」

 1972年、ホンダから次世代のコンパクトカーとして初代シビックが発売されました。FFレイアウトを採用し、ボディの四隅にタイヤをレイアウトすることで広い室内を実現し、優れた経済性から日米で大ヒットを記録。

 シビックは代を重ねると高性能化が進められ、ツーリングカーレースでの活躍もあって、シビック=スポーツコンパクトとしての地位を不動のものにします。

 そして、1997年にはNSX、インテグラに続いて初代シビックタイプRが誕生し、2007年に3代目となるシビックタイプRが登場すると、ボディは4ドアセダンを採用。

 3代目では225馬力を誇る2リッター直列4気筒DOHC i-VTECエンジンを搭載し、シャシ性能もこれまでのタイプRシリーズの作法に則ってチューニングされ、優れた走行性能を実現しました。

 外装は専用のエアロフォルムバンパーと巨大なリアウイングが装着され、スポーティなスタイルに変貌。

 内装にはスポーツシートや専用の本革巻ハンドル、アルミ製球形シフトノブ、ショートストローク・スポーツシフト、メタル製スポーツペダル&フットレストなどを装備することで、戦うコクピットを演出しています。

 3代目シビックタイプRは2010年に生産を終了し、最後の日本製タイプRとなりました。

※ ※ ※

 2020年10月に5代目にあたるシビックタイプRのマイナーチェンジがおこなわれて、大いに話題となりました。

 現行モデルでは320馬力を誇る2リッターターボエンジンを搭載し、足まわりやブレーキ、シャシに手が入れられ、タイプRのDNAをしっかりと受け継いでします。

 しかし、これまでのモデルと異なり、走行モードの選択によっては街なかでもしなやかな乗り心地を実現するなど、飛躍的に進化を果たしました。

 かつてのストイックなタイプRも大いに魅力的ですが、現代のニーズにマッチしたタイプRは、正しい進化のカタチといえるでしょう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング