スバル「インプレッサ STIスポーツ」は“ネコ足”だった!? 最上級グレードの魅力とは
くるまのニュース / 2021年3月7日 18時10分
スバル「インプレッサ」に最上級のスポーツグレード「STIスポーツ」が追加されました。専用デザインに加えて足回りにもこだわっているというのですが、一体どんなモデルなのでしょうか。
■インプレッサに最上級グレード「STIスポーツ」追加
2020年10月に一部改良を実施したスバル「インプレッサ」。そこで追加されたのが、最上級グレードであると同時にスポーツグレードでもある「STIスポーツ」です。
果たしてその特徴はどこにあるのでしょうか。実際に試乗して確認してみました。
スバルはSTIスポーツに関して「各SUBARUラインナップの資質を最適なドライバビリティとしてSTIが調律を施し、走りはもとより、外装、内装、全てにこだわり抜いて創り上げた特別なモデル」と説明します。
「STI」とは、スバルのモータースポーツ活動の中心となるのに加えて、高性能モデルや市販スポーツパーツを開発する関連会社「スバルテクニカインターナショナル」のこと。
STIスポーツは今回新たに追加されたインプレッサ以前から、「WRX S4」や「レヴォーグ」などにグレードのひとつとして設定されていて、実質的に各車の最上級グレードとなっています。
走りの味付けに関しては、単に走行性能を高めるだけでなく、走りのポテンシャルを高めつつもコンフォート性とのバランスを最大に考えているのが特徴。
一方パワートレインに特別な仕立てはおこなわれていません。手法は車種により異なりますが、エクステリアもさりげなく標準車と差別化しインテリアも上質化するなど、「大人のスポーツモデル」を目指したキャラクターといえるでしょう。
今回追加された「インプレッサSTIスポーツ」は、5ドアボディの「インプレッサスポーツ」に設定されたグレードで、他のグレードには設定のない18インチタイヤに専用サスペンションを組み合わせて装着しているのが機能面の特徴です。
外観は「セラミックホワイト」「WRブルー・パール」の2色の専用ボディカラーを含む全6色を設定。フロントグリルやドアミラー、シャークフィンアンテナ、ルーフスポイラー、そしてホイールをブラックでコーディネートしました。
内装はインパネ周辺やシート表皮などにブラックラスト塗装の加飾とレッドの挿し色が入るほか、高触感革を使ったステアリングホイールなど機能性も向上しています。
そんなインプレッサSTIスポーツにおいて、注目すべきポイントは駆動方式です。これまで各モデルに設定されたSTIスポーツはAWDの設定しかありませんでしたが、インプレッサ STIスポーツにはAWDモデルとFFモデルを設定。
STIスポーツとして初めてとなるFFモデルが登場しました。
もうひとつポイントとなることは、フロントにSHOWA製の「SFRD」という特殊なダンパーを採用していることです。
STIスポーツの特徴は、走行性能にも乗り心地にも大きく作用するダンパーにとことんこだわること。
これまでSTIスポーツは、WRX S4や先代レヴォーグはビルシュタインダンパー、新型レヴォーグはZF製の電子制御可変ダンパーを採用するなどそれぞれ大きなトピックを提供してくれていますが、インプレッサSTIスポーツもその流れを受け継いでいるといっていいでしょう。
SHOWAは市販車用の高性能ダンパーを作ることでも知られるメーカーで、「SFRD」とは「Sensitive Frequency Response Damper」の略。
路面から伝わる振動時応じて機械的に減衰力を調整する機構を採用することをメカニズムの特徴とし、「操縦安定性と乗り心地を高い次元で両立できるダンパー」と同社は説明します。
操縦安定性と乗り心地の両立という狙いは同じで減衰力調整式のダンパーながら、新型レヴォーグSTIスポーツはスバルとしてはじめて電子制御可変ダンパーを使い、一方このインプレッサSTIスポーツでは電子制御ではない機械式としているのが興味深いところです。
■スポーツグレードなのに標準仕様よりむしろ快適な乗り心地
そんなインプレッサSTIスポーツの走りですが、とてもしなやかに動く足回りに驚かされました。
乗り心地を求めたダンパーを組み込んでいるとはいえ、いかにもスポーティ仕様らしい硬めの乗り味を想像していたらそうではないのです。
スバル「インプレッサSTIスポーツ」
乗り心地面で体育会系を感じさせる尖った部分は一切なく、“ネコ足”と表現したくなるしなやかさでした。
今回の試乗は雪道も含めたツーリングのため、駆動方式はAWDでタイヤはスタッドレスという仕様でしたが、路面を選ばない優しい乗り心地が印象的。
もちろんスタッドレスタイヤ(試乗車はヨコハマの「iceGUARD6」を装着)は一般的に夏タイヤよりもゴムが柔らかく、乗り心地はマイルドになりがちです。
しかしインプレッサSTIスポーツは、単にタイヤの柔らかさだけでなくダンパーの滑らかなストロークを実感できました。スポーツモデルを感じさせる不快さはまったくなく、むしろ通常のインプレッサよりも快適なほどです。
雪道を走ってみると、そんなサスペンションは雪道とのマッチングもいいことに気が付きました。
踏み固められた雪道は表面に凹凸が多く、振動吸収性に優れないサスペンションだと乗員に不快な振動が伝わりやすい状況といえます。
しかしネコ足のインプレッサSTIスポーツは細かい振動もしっかり吸収するので、滑らかな乗り味を実現していました。
今回はスタッドレスタイヤを履いていたので、舗装路でのハンドリング性能を試すことはできませんでしたが、夏タイヤでの性能も気になるところです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
スバル“新”「フォレスター」登場! 上質なブラック内装&精悍グレーがカッコいい! 特別な「最上級モデル」に反響
くるまのニュース / 2024年4月19日 10時10分
-
スバルの「4ドアスポーツセダン」どんな人が買ってる? 「セダン縮小」でも“熱心なファン”多い!? めちゃ“上質志向”な「WRX S4」 支持するユーザー像とは
くるまのニュース / 2024年4月11日 16時10分
-
スバルが“新”「スポーツSUV」発表! 上質ブラック内装×精悍ブルー採用! 特別な「フォレスター」385万円
くるまのニュース / 2024年4月11日 11時0分
-
スバル インプレッサ新旧比較 失敗・後悔しないクルマ選び
CORISM / 2024年4月3日 17時17分
-
MT設定もアリの「龍」仕様!? スバル新型「スポーツセダン」公開! 鮮烈ブルーの「WRX 2.4 TATSU」が話題に!? NZで550万円から
くるまのニュース / 2024年4月2日 6時40分
ランキング
-
1【カルディ】見つけたら即ゲットして! 超人気商品「ウイスキープリン」は食べて驚く本格派スイーツ
オールアバウト / 2024年4月26日 20時35分
-
2「スマホから変な音する」奇妙な現象、7時間後に予期せぬ真相発覚 ネットずっこけ「そんなことある?笑」
よろず~ニュース / 2024年4月26日 18時20分
-
3Z世代が選ぶ「ゴールデンウィークあるある」トップ10発表! - 「どこに行っても激混み」「結局家が落ち着く」「昼夜逆転」を抑えた1位は?
マイナビニュース / 2024年4月26日 16時27分
-
4ねんきん定期便の見込額に注意!年金から天引きされる4つのお金を知っておこう
オールアバウト / 2024年4月25日 21時20分
-
5胃もたれには「健胃薬」? それとも「消化薬」? 薬剤師に聞いて分かった「市販の胃薬の選び方」
オトナンサー / 2024年4月26日 20時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください