7月7日は「セブンの日」 大黒・海ほたるに集まるロータリー車激減の理由とは
くるまのニュース / 2021年7月25日 9時30分
主に、マツダ「RX-7」を中心に集まる走行会やオーナーズミーティングなどが開催され「セブンの日」こと7月7日、2021年は例年と異なる様子だったといいますが、どのような変化があったのでしょうか。
■毎年7月7日は「セブンの日」
毎年7月7日、およびその前後の週末、7月17日(セブン・イイナ)などには全国各地でマツダ「RX-7」による走行会やオーナーズミーティングなどが開催されています。
数台規模のものから数百台規模のものまでさまざまですが、RX-7を愛するオーナーどうしが親交を深めたり、セブンやロータリー車が大好きなファンが実際のオーナーに話を聞けたりする貴重な機会になっているようです。
そのような「セブンの日」が各地で開催されるなか、7月7日は1990年代半ば頃から首都高速の休憩施設である大黒パーキング(以下大黒PA)でも「セブンがたくさん集まる場所」としてもおなじみでした。
東京湾アクアラインに海ほたるPAができて以降は、大黒PAの後には海ほたるに移動というのが例年のスタイルでした。
筆者(加藤久美子)もこれまで何度か7月7日に大黒PAと海ほたるに集まるセブンの取材を行っており、大黒PAも海ほたるもたくさんのセブンで埋め尽くされていて壮観でした。2020年は20時過ぎから大黒PAの閉鎖がおこなわれました。
しかし、2021年の7月7日は例年とはかなり様子が違っていました。大黒PAも海ほたるも2020年までとは違ってFCもFDも非常に少ない、というか海ほたるなどはほとんどいなかったという情報もありました。
また2020年は大黒PAの入口で「交通違反」「取締中」のサインを掲げた神奈川県警のパトカーが数台停まって、一斉検問のような形で違法改造車の取り締まりをおこなっていましたが、2021年はそれもありません。
大黒PAに集まっていたRX-7の台数も2021年の同じ時間帯に比べてずいぶん少ないように見えます。
もちろん少ないとはいっても、20台、30台はいたと思いますし、RX-7を見に来たであろうギャラリーも少なからずいたようです。
ちなみに1990年代に始まったとされる大黒PAでの「セブンの日」ですが、主催者がとくにいるわけでもなくみんなそれぞれセブンオーナーが1人でもグループでも好きな時間に来て好きな時間に帰るという自由参加の集まりです。
参加したオーナーに聞いてみたところ、「ここでしか会えない仲間もいるので」、「街で見かける機会も減ってきましたがここならたくさんのセブンに会えます」「仕事の帰りにふらっと寄ってみました」など自由な集まりですが、PAでの滞在時間を極力短くし、空ぶかしなどは一切おこなわないなど、節度を持った集まりのように感じました。
2020年までに比べると明らかに少ない今年の大黒PA。海ほたるに関してもSNSに上がる情報や写真を見る限り、激減している様子がわかります。
毎年7月7日にたくさん集まっていたセブンはどこに行ったのでしょうか。
■7月7日に茂原で開催された「ロータリー魂」で呼びかけ
実はこの日、千葉県茂原市にある「茂原ツインサーキット」で「ロータリー魂」というイベントが開催されていました。
「ロータリー魂」とは2018年に第1回が開催されたその名の通り、「ロータリーエンジン搭載車」のミーティングです。
4回目となる今年はなんと想定の2倍以上、300台超のRE車が集まりました。
そして、2021年は参加者に対して「茂原でのイベントの後に大黒PAや海ほたるに行かないように」と例年に増して強く呼びかけたのです。その効果があったのでしょうか。主催のやばたんさんこと安東さんに話を聞きました。
――ロータリー魂とはどんなイベントですか?
5年前にサーキットクラブで開催していたロータリーミーティングの終了を受けて有志にてスタートしました。
きっかけになったのは大黒PAや海ほたるに多数のセブンが集まって、ほかの利用者に迷惑を掛けていることに気づき、自分たちが集まれる場所を自分たちで作ろうと思ったことです。
私自身、25年前からセブンの日には大黒PAに集まっていました。しかし、大黒や海ほたるに集まるセブンが年々増えて2017年にはついに、警察に通報される事態になりました。
その場に自分もいたことで、ここで集まるのはダメだ。これからはPAなどではなく、ほかに迷惑を掛けずに集まれる場所を作って行かないと!という気持ちが芽生えたのです。
そこで、RE雨宮の雨さん、D1でもお馴染みのMC鈴木学さんに相談したところ、アドバイスを頂けるということになったのでスタートしました。
――これまでどのような場所で開催されてきましたか?参加のルールは?
第1回の2018年は茂原ツインサーキット(7月7日)、第2回2019年は富士スピードウェイ(7月7日)、第3回は2020年7月4日(実会場での開催はコロナで中止となり『エア・ロータリー魂』をSNS上で開催)。第4回は1回目と同じ茂原ツインサーキットです。
参加はロータリー車に限っており、違法改造、仮ナンバーでの走行は禁止です。サーキット走行もできません。
――ロータリー魂で大黒PA、海ほたるに集まらないよう呼び掛けたのですか?
ロータリー魂がスタートしたきっかけになったことですから、第1回となる「ロータリー魂2018」開催時から「7月7日に大黒や海ほたるに集まるのはやめよう」ということは呼び掛けていました。
2021年はとくに、強く参加者の皆さんにお願いしました。結果的に、2021年は大黒も海ほたるも集まるRE車が大幅に減ったということで皆さまのご理解を頂いたと思っています。ありがとうございました。
300台以上が集まった「ロータリー魂」(画像提供:やばたんさん)
――2021年は300台の参加があったそうですね。
はい。7月7日に開催することをサーキットでミーティングをおこなうためには費用も、助けてくれる仲間もいないと無理ですが、幸い勝手に巻き込んだ?皆様のお陰でなんとかなりました。
費用を抑えるため、すべて手作りでのイベント、慣れないPCを人に聞きながら駆使しました。
また千葉県警からも連絡が来ました。
「イベントをサーキットでやってもらうのはすごくいいことですが、行き帰りで騒音などの苦情があるのも事実。自分たちで守れるものは守ってください」とのことでした。
そこで、違法改造や仮ナンバーでのサーキット走行はもちろん、道中のコンビニなどでエンジンかけっぱなしでたむろしたり、イキッたりなどは絶対にやめてくださいと皆さんにもお願いしました。
※ ※ ※
最後に安東さんが話した「ここまでやったのは、自分たちが集まれる場所を自分たちで潰さないため、自分が好きなロータリーで集まれる場所を作るためです」という言葉が印象的でした。
すでに2022年の第5回ロータリー魂開催に向けて準備をスタートしているとのことです。
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