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トヨタ新型「クラウン」に採用の「斬新テール」 歴代モデルにも存在!? わずか2年のみ採用の「真一文字ランプ」装備のレアモデルとは

くるまのニュース / 2023年2月27日 17時10分

2022年9月より発売されたトヨタ新型「クラウン(クロスオーバー)」。歴代モデルとは一線を画す斬新なスタイルが話題となりましたが、実はテールランプのデザインが歴代クラウンの一部モデルと類似したものとなっています。

■斬新「真一文字テール」は歴代クラウンにも存在!?

 2022年9月に発売されたトヨタ新型「クラウン」。歴代では初となるグローバルモデルとなり、合計4タイプのボディが展開される予定で、先陣を切って登場したのがクロスオーバーでした。
 
 全体的に斬新なデザインとなったことで、登場当初SNSなどで話題となりましたが、実は歴代モデルの中でテールのデザインに共通する雰囲気を持つモデルが存在しました。

 クラウンは1955年に登場。以来60年以上もの間トヨタを代表する乗用車として、また同社のラインナップの中でも高級車としてのポジションに立ち続けているクルマです。

 現行型は16代目となり、2022年7月15日に世界初公開されました。

 公開時には歴代のすべてのモデルで用意されてきたセダンや、一部モデルで設定していたステーションワゴンの「エステート」に加え、新たに「クロスオーバー」と「スポーツ」の計4タイプのバリエーションが登場しました。

 その中で、2022年9月1日に発売されたのがクロスオーバーです。

 従来のセダンの雰囲気を持たせつつ車高を上げたことにより、クーペSUVのようなプロポーションを採用。さらに最大21インチの大径ホイールを採用したことにより、力強いスタイリングを実現しました。

 そんな新型クラウンですが、過去に実施したアンケートでは特にデザインについて多くのコメントが寄せられています。

 中でも「洗練されている」「デザインが一番綺麗にまとまっていてスポーティ」「クーペっぽいスタイルが良い」「従来からのセダン的なイメージも含まれている気がする」など、先進的でスタイリッシュなスタイルでおおむね好評のようです。

 そんな評価で特に目に付くのは「テールがカッコイイ」「横長のテールランプがいいね」「クラウンも真一文字テールか」など、テールランプに関する意見でした。

 テールランプはヘッドランプと同様に、左右が一直線で繋がった形状の真一文字型を採用し、鋭さと先進性を表現しています。

 斬新なデザインとも捉えられるこのテールランプですが、実はクラウンシリーズの中でも9代目クラウンでは真一文字テールランプを採用していました。

 1991年に登場の9代目クラウンは、「伝統の継承と新世代への飛躍」をコンセプトに、クラウンらしい気品と風格をもたせながら、室内空間を拡大させ、外部の空気抵抗を減らした全体的に丸みを帯びたスタイリングとなっていました。

 登場当初のモデルでは、後に登場する当時の主力セダン「コロナ」との類似性を感じさせるテール周りのスタイリングを採用。リアクォーターを始点に左右で連続する丸みを帯びたデザインが強調され、ナンバープレートポケットをバンパー下部に移動したことで、テールランプからガーニッシュまでが一直線に並び、遠目には一体に見える新鮮なイメージとなりました。

 これまでの保守王道を目指したデザインに比べメッキ加飾なども減らし、新時代を感じさせる意欲作でしたが、発売当時は「クラウンらしくない」という意見もあったようで、わずか2年後の1993年の改良では、先代の8代目クラウンのイメージを持たせるテールデザインへと大幅に変更。

 メッキ加飾が大幅に増やされたほかテールランプやリアバンパー形状などで丸みを補正し、ナンバープレートの装着位置もトランク側(左右テールランプの間)に移動しています。

 1995年の10代目へとバトンタッチすると、ボディはふたたびエッジが効かされ、歴代クラウンとの継承性を感じさせる王道の四角いスタイリングが採用され、テールデザインも真一文字でないものとなりました。

※ ※ ※

 9代目クラウンではあまり受け入れられなかったといえる真一文字テールですが、現在では各社の新型車に続々と採用されていることから近年のトレンドと考えられ、新型クラウンもその波に乗った新しいデザインであるといえます。

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