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トヨタ「プリウス」にも採用! 高級車の証だった「オルガンペダル」なぜ疲れにくい? 長時間走行に効果発揮もデメリットもアリ

くるまのニュース / 2023年3月26日 11時10分

近年、多くのクルマに「オルガン式ペダル」が採用されていますが、通常のものと比べ、どのように違うのでしょうか。

■「オルガンペダル」は何が良い?

 近年、多くのクルマに採用されているものに「オルガン式ペダル(オルガンペダル)」があります。
 
 最近では、2023年1月に発売されたトヨタ新型「プリウス」にも採用されたことで、一部で話題となっていましたが、通常のペダルとどう異なるのでしょうか。

 アクセルやブレーキ、クラッチなどのペダルは、ハンドル(ステアリング)と同様にクルマの運転でとても重要な操作系統です。

 そんなペダルですが、近年ではアクセルペダルに「オルガン式」と呼ばれる方式を採用している車種が増えてきました。

 通常タイプは上部が支点となる「吊り下げ式アクセルペダル」に対し、オルガンペダルは床面が支点となりフロアから「生えた」構造となっています。

 このオルガンペダルの採用にはどのような利点があるのでしょうか。

 トヨタの開発者は過去の取材で、「オルガンペダルは足全体で踏めることによって自然なアクセルワークができるほか、ペダルを踏む動作が足を動かす動作と一致するため、長距離のドライビングでも疲れにくいためです」と説明しています。

 オルガン式ペダルはフロアを支点にしてペダル上部が奥へ倒れる構造となっています。

 この形状によりアクセルを踏み込んだ際に、かかとを支点に足先を屈曲する動作とペダルの先端が車両前部へ倒れる動線が一致。

 自然な動きで踏めることから長時間の運転でも疲れにくい上に、かかとが浮かず足全体がズレにくいため、微細なアクセルワークも可能ということです。

 このオルガンペダルは、トヨタでは「クラウン」や「センチュリー」、日産「スカイライン」などの高級車では従来から採用されていますが、近年では「RAV4」や「ハリアー」、EVの「bZ4X」などの普及価格帯の車種にも採用されています。

 また、マツダは2012年発売の「CX-5」から採用され、現在ではコンパクトカー「MAZDA2」をはじめ全車に装備しているほか、メルセデス・ベンツやBMWをはじめとするドイツ車の多くの車種でも採用されています。

 一方で、オルガンペダルにあまり良い印象を持たない人もいるようで、マニュアルミッション車のスポーティなシフトダウン操作である「ヒールアンドトウ」時に、右足でブレーキとアクセル両方を踏むために、同じ動きをしないオルガンペダルではやりづらいといった意見もあるようです。

※ ※ ※

 このようにアクセルペダルも一部車種ではオルガンペダルが採用されていますが、クルマ選びをする際に運転のしやすさは重要な要素となるため、吊り下げ式とオルガンのどちらが自分に合っているかを確かめることも重要だと言えます。

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