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シフトレバー横に付いている「謎のボタン」何のためにある? 使わなくても問題ない? 車種により無い場合も

くるまのニュース / 2023年7月15日 11時10分

シフトレバー付近を見ると謎のボタンや穴が付いていることがありますが、普段使うことはほとんど無いため「そんなのあったっけ?」という人も少なくありません。このボタンにはどのような役割があるのでしょうか。

■響きはカッコいい「SHIFT LOCK」 いざという時に活躍する?

 AT車のシフトレバー付近を見ると謎のボタンや穴が付いていることがあります。
 
 形状は様々ですが、普段使うことはほとんど無いため「そんなのあったっけ?」という人も少なくありませんが、このボタンにはどのような役割があるのでしょうか。

 車種にもよりますが、一部のAT車には「シフトロック解除ボタン」というものがシフトレバー付近に備わっていることがあります。

 主に従来からあるレバータイプのシフトに備わっていることがありますが、使う場面として「クルマが故障した時」が挙げられます。

 多くのAT車では、エンジンをかけてフットブレーキを踏まないと、シフトレバーをパーキング(P位置)から動かせません。

 このパーキングポジションを保つ機能をシフトロックといいます。

 AT車は、エンジン始動時にギアをドライブやリバース入れるだけで、アクセルを踏まなくても勝手に走り出してしまう構造(クリープ現象)です。

 そこで、ドライバーが誤ってシフトレバーを動かして急発進するといったことがないよう、安全のためにシフトロックが設けられています。

 一方でこの機能を一時的に外すのに使うのが「シフトロック解除ボタン」です。

 クルマによっては「SHIFT LOCK」と書かれているのでロックをかけるのかと思ってしまいますが、働きとしては反対です。

 それではどのような場合にこのシフトロック解除ボタンを使用するのでしょうか。マツダの担当者は次のように話します。

「シフトロック解除ボタンはクルマの緊急時に使用するものになります。

 クルマがガス欠やバッテリー上がりを起こした際にシフトをパーキングに入れているとクルマは動かなくなります。

 その際にニュートラルに入れるためにシフトロック解除ボタンを使用します。

 そのため、日常運転では使うことはほとんどないため、緊急時にクルマを動かす必要がある場合に使うものと覚えておくといいです」

※ ※ ※

 シフトロックボタンは応急処置として使うため、カバーがついている場合もあります。

 また、AT車特有の機能を解除するものなので、MT車にシフトロック解除ボタンは装備されていません。

■シフトロック解除ボタンは応急処置のために使用。しかし、ハイブリッド車に搭載されない場合も。

 それでは、具体的にシフトロック解除ボタンはどのような場面で使うとよいのでしょうか。

 まず、バッテリーあがりや燃料不足(ガス欠)でエンジン始動できなくなった時があげられます。

 ロードサービスなどを待つ間、クルマを路肩に寄せるために一時的な応急処置としてシフトレバーを動かせるようにします。

 また、クルマが浸水してしまった場合は、エンジンをかけたりハイブリッドシステムを始動させてはいけません。この場合もシフトロックを解除してシフトを動かします。

 基本的な手順としては、まず.安全のためパーキングブレーキをかけます。

 その次にブレーキを踏み続け、ボタンがある場合はボタンを押します。

 カバーがある場合はマイナスドライバーなどで外します。このとき、傷つけないようにドライバーの先に布を当てると良いようです。

 そして、カバーの奥にシフトロック解除ボタンがあるので、ドライバーなどで押します。そのボタンを押しながらシフトレバーを動かします。

 なお、クルマにより操作方法は多少異なり、正確な方法は取扱説明書に記載されています。

マツダ車では「シフトロック解除ボタン」にカバーが付いているマツダ車では「シフトロック解除ボタン」にカバーが付いている

 また、一般的にAT車にはシフトロック解除ボタンが装備されていますが、ハイブリッド仕様ではどうでしょうか。

 実際には、車種によってはシフトロック解除ボタンを使って、エンジンをかけずに、シフトレバーを動かすことができます。

 つまり、ハイブリッドシステムを始動せずにシフトレバーを動かすことは可能です。

 これは、シフトシステムの違いによるものです。

 例えば、トヨタでは、ハイブリッド専用車の「初代アクア」はボタンでシフトロックを解除することができます。これは、シフトとトランスミッションが機械的に繋げられているからです。

 一方で、同じトヨタのハイブリッド車でも「プリウス」は、シフトを電気制御しているため、エンジンを起動できない場合はシフトを動かせません(2代目アクアでもできなくなった)。

 これは、強制的なシフトロック解除による、電圧システムへのダメージを避けるためのようです。

 その他最近のクルマでは構造的な事情により「シフトロック解除ボタン」が存在しないモデルも増えています。

 そのためシフトロックを解除できないモデルでエンジンが止まった場合は、基本的には自分で対処するのでなく、ロードサービスなどに連絡して救援を待つのが得策です。

※ ※ ※
 
 普段は使うことのない、AT車のシフトロック解除ボタン。

 しかし、エンジンがかからなくなったら、このボタンで一時的にシフトロックを解除して対処することができます。

 いざという時に慌てないためにも、ボタンがどこにあるかを確認しておくことは大切です。

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