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最近増えてる「レンタルカート」“住宅地爆走”で危険なケースも 警察は取り締まりできないの?

くるまのニュース / 2023年8月28日 8時10分

インバウンド需要が回復してきており、街で見かけることも増えた「レンタルカート」ですが、交通の取り締まり事情はどうなっているのでしょうか。

■公道を走る「レンタルカート」取り締まりはできないの?

 コロナ禍が落ち着いてきたことで、東京都心ではレンタルカートが公道を走る光景を見かけることが再び増えてきました。

 では、レンタルカートの交通ルールや、交通取り締まり事情はどうなっているのでしょうか。

 レンタルカートについて、SNSでは「公道カートを久々に見た」「インバウンド復活を感じた」など、街中で見かけた投稿が相次いで見られます。

 なかには「公道カートって良いんだっけ?」「復活していいの?」など、公道を走っても良いかと疑問視する意見もありましたが、レンタルカートに用いられるカートは、法的には「ミニカー」に分類されます。

 道路運送車両法では「原付一種」に区分されますが、道路交通法では「普通自動車」に該当するため、例えば法定速度は原付一種の30km/hではなく、普通自動車の60km/hに該当し、ヘルメット着用も必要ありません。

 このように、ミニカーというジャンルだからこそ複雑な規定となっているものの、レンタルカートは道路交通法に定められた範囲内で走行する分には問題ありません。

 とはいえ、SNSでは「公道カート怖すぎる」「なんとかならないかな。危ないよー」など、レンタルカートに危険を感じるという意見や、周囲のドライバーが思わずヒヤッとしたという声も見られます。

 主に観光アクティビティとして用いられるレンタルカートは、繁華街や観光スポットを巡るコースを、都心の交通量が多い道路であっても複数台、多い時で10台ほど列をなして走行しています。

 なかには、信号待ちの時に身を乗り出して写真撮影するなど危険な様子も。

 さらに、公道カートの店舗のひとつが東京都渋谷区の住宅街にあることから、住宅街周辺を公道カートが走行するケースもあるといいます。

 SNSでは「毎日住宅街から出てくるのを見かける。多い時は10台以上連なっているケースもある」「すぐ近くに住む住民ですが、この近くはご老人世帯も多く皆さんとても悩まれています」など、近隣住民の嘆く様子もうかがえました。

 ではレンタルカートの交通取り締まり事情はどうなっているのでしょうか。都内警察署の交通課担当者は以下のように話します。

「何かあれば注意喚起をするようにしていますが、公道を走るのはルールとして問題はありません。

 交通取り締まり自体ないことはないのですが、また危険運転などを見かけることがあれば都度警察署へご連絡してもらえればと思います」

 公道を走る乗り物である以上、交通違反をすれば取り締まりの対象となります。

 とはいえ、普段からレンタルカートを目にする都内警察署では、あくまでルール上は問題ないことから、交通取り締まりを強化するといった動きは特段見られない様子がうかがえました。

 注意喚起を行っているといっても、警察官が逐一公道カートの様子を見ている必要があるため、危険運転を一掃するというのもなかなか難しいのが現状といえるかもしれません。

 一方で、過去には公道カートへの安全対策を講じているケースもあります。

 過去2017年に大阪府警ではレンタル業者2社に対し、「運転中のスマートフォンの操作禁止」「参加台数に見合う同行スタッフの配置」「大型車との接触を避ける対策の強化」などの公道カートの事故防止対策の徹底の申し入れを行っているケースもありました。

“観光アクティビティ”と銘打っているものの、住宅街での走行が続くのは近隣住民にとって耐えかねない実情といえます。
※ ※ ※

 今後訪日外国人が増えることで、よりレンタルカートを利用するユーザーが増えることも予測できます。

 大きな事故が発生しないよう、安全面の考慮が課題となってきます。

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