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なぜ「自動車保険」車種で金額ばらつく? 保険料の算出基準はあるの? 実は損しているかもしれない

くるまのニュース / 2023年9月12日 9時10分

自動車保険の費用はクルマによって大きな開きがありますが、なぜなのでしょうか。

■自動車保険の金額 クルマによってなぜ差が開く?

 クルマを所有していると維持費としてさまざまな出費が発生しますが、なかでも自動車保険の支払いを負担に感じる人もいるでしょう。
 
 自動車保険の保険料はクルマによって大きく異なるのですが、なぜなのでしょうか。また、どのようなクルマが高くなる傾向にあるのでしょうか。

 クルマに関わる保険には、新車登録の際や車検のタイミングで強制的に加入することになる自賠責保険と、ユーザーが自分で保険会社や商品を選んで加入する自動車保険があります。

 自賠責保険は対人事故の賠償損害のみが補償されるものに対して、自動車保険は自賠責保険では足りない部分を上乗せで補償するもので、加入が義務付けられている自賠責保険に対して「任意保険」とも言われています。

 たとえば、相手の物を壊してしまったという対物補償や、自身のクルマを壊してしまった場合への車両保険などがあります。

 この自動車保険の加入率は75%ほどで、共済なども含めると、90%近くの人が何らかの補償に加入しています。

 自動車保険の保険料は補償内容や運転者の年齢、免許証の色のほか、等級などさまざまな条件をもとに計算されますが、特に影響が大きいのが「クルマの種類」です。

 これは、保険料の算出に「型式別料率クラス」という仕組みを採用しているためで、クルマの型式に応じて、普通車であれば1から17の17クラス、軽自動車では1から3の3クラスに区分しています。

 型式は車検証で確認することができるクルマの型を分類する記号で、同じ車名のクルマでも年式やグレードによって異なる場合があります。

 これは数字が小さければ保険料が安く、数字が大きくなるほど保険料が高くなるような仕組みで、損害保険料率算出機構によれば、普通車の「1」と「17」では約4.3倍、軽自動車の「1」と「3」では約1.2倍の較差があるといい、保険料への影響も少なくありません。

 さらに、この型式別料率クラスは「対人賠償」や「対物賠償」「傷害」「車両」の補償ごとに数字が割り当てられ、同じ車種であっても型式が違えば、料率クラスもそれぞれ違うクラスになることがあります。

 この仕組みは、事故の多いクルマや盗難リスクの高いクルマの保険料が高く、事故が少なく盗難リスクも低いクルマの保険料が安くなり、自動車保険に加入している人の保険料負担が公平になるような設計になっているのです。

 大まかな傾向としては、ファミリーカーやコンパクトカーなどは比較的料率クラスが低く設定されやすく、盗難のリスクが高かったり、修理費が高額になりがちな高級車や外国車、スポーツカーなどでは、「車両保険」部分の料率クラスが高くなりやすいと言えます。

 一方で、近年はクルマによっては衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い防止などの安全装備が充実してきたことから、新しいモデルほど「対人」や「対物」の料率クラスが低いという車種もあります。

 しかし、同じような安全装備を持つクルマであっても、クルマのユーザー層の違いなどそれ以外の部分の影響を受けるため、やはり一概に言えないところです。

 この型式別料率クラスは、直近の事故率や保険金の支払い状況などをもとに1年ごとに見直しが行われるため、同じクルマに乗り続けていても、1年ごとに保険料が上がったり下がったりすることもあります。

※ ※ ※

 型式別料率クラスは、損害保険料率算出機構のサイトでも確認することができるため、これからクルマを購入しようとしている人は、候補のクルマの型式をもとにチェックしてみてもいいかもしれません。

 ただし、クルマごとの事故率や各保険会社が支払った保険金の額をもとに毎年見直しがかかることや、保険料の決定にはこれ以外の影響も大きい点には注意が必要です。

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