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全面刷新のホンダ「フリード」登場! 早速乗って驚いた「すごい進化」とは!? 思わず納得の「ミニバンに欲しい使い勝手」がギュッと凝縮

くるまのニュース / 2024年7月25日 21時10分

ホンダのコンパクトミニバン「フリード」が、8年ぶりにフルモデルチェンジされました。実際に試乗して、快適性や機能性をはじめ、その進化を確認してみました。

■8年ぶりフルモデルチェンジの「進化っぷり」に驚き!

 ホンダのコンパクトミニバン「フリード」の8年ぶりのフルモデルチェンジとなる3代目が、2024年6月28日に発売となりました。
 
 狭い街中で取り回しやすいコンパクトサイズでも、ミニバンとしてしっかりと使える実力に定評のある、ホンダ・フリード。今回の3代目は開発キーワードを「よゆう」と定め、初代や2代目ユーザーの「ここがもっと改善されたらいいな」という声にも真摯に耳を傾けて進化しているといいます。
 
 いったいどのようなところが使いやすくなっているのでしょうか。新型フリードを実際に乗ってみた体験をもとに、徹底的にレポートします。

新型「フリード」実際に乗ってみた結果…!?新型「フリード」実際に乗ってみた結果…!?

 まず大きく変わったのは、3列目シートの跳ね上げ格納操作。開発チームとしても、これまでちょっと不満が多かったことは重々認識しており、なんとか改善したいと試行錯誤したとのこと。

 まず第一に、シートそのものが重かったという課題がありました。これは乗り心地に直結する座面側は変えずに、裏側のパーツを薄型化するなどの工夫で軽量化。さらに、ラゲッジの開口部から遠い位置で操作しなければならなかったことも重さを感じさせる一因だったため、シートの固定位置を先代より90mm低くし、開口部に近づけています。それによって、持ち上げ動作や最後にストラップを引っ掛ける動作が格段にラクになりました。

 さらに裏側を薄型化したことで、格納時の張り出しも薄くなって、荷室幅が従来より160mmも広く使えるようになっています。その効果はとくに、自転車など高さのある大きな荷物を積む際に引っ掛からずスムーズにすべらせることができたり、ラゲッジのフロアに置いたクーラーボックスなども、いちいち降ろすことなく開閉できるようになったりと、グンと使いやすくなっています。

 そして、ラゲッジそのものの使いやすさもアップ。もともとフリードのラゲッジの良さは、フロアの地上高が低く(3列シート車で480mm、2列シート車で335mm)、シートアレンジが簡単なので「荷物を積むこと以外」にも使いやすいことでした。新型フリードではさらに、テールゲート内側に物が取り付けられるユーティリティナットが全車標準装備され、2列シート車にはさらに荷室内側にも標準装備されています。

 テールゲートを開けて中を見ながら、もっと便利な使い道はないものかと考えました。メーカーオプションのユーティリティフックを装着して、ハンガーやランタンなどを吊るしたり、ロープを通してそこにいろんなモノをひっかけたり。

 荷室内側には、サイドボードのような棚を作ったりしてもいいでしょう。グレード別にユーティリティサイドパネルが装備されるので、細々とした道具の整理整頓にも便利です。このように、従来よりもさらに自分らしく、工夫して使いやすくできるのが新型フリードのラゲッジです。

■まだまだ!新型フリードの「真骨頂」はこれだ!

 新型フリードの魅力はこれだけではありません。2列シート車は後席をすべてフォールディングして、ラゲッジとフラットにすることができ、車中泊にもピッタリなのです。

室内もかなり進化している室内もかなり進化している

 ボードの下が大容量収納となって2段で使えるのもありがたい。ラゲッジルーム内にはDC12Vのアクセサリーソケットも標準装備されています。

 またホンダアクセスの純正アクセサリーには、バックゲートを開けた時にタープが3枚まで装着できるテールゲートタープや、天井の高さを活かしたルーフラック、小物収納に便利なトランクサイドボックスなど、アウトドアレジャーを盛り上げるアイテムがたくさん登場しています。

 室内で大きな進化は、2列目・3列目シートの快適性でしょう。とくにリヤクーラーが新たに装備されたのは画期的で、体温の高い子どもや暑がりな人を乗せる場合に大変ありがたいものです。ちょうど1列目と2列目の中間くらいの天井に装備されているので、後ろまで冷たい風がよく通り抜けます。試乗日がちょうど猛暑日だったにもかかわらず、寒いくらいの効き具合を体感できました。

 スペースそのものも、従来より室内長が30mm拡大したことで、1列目と2列目のゆとりがアップ。3列目は横幅も65mm広がっており、ドリンクとスマホが入る収納も装備されています。リヤクォーターウインドウが大きく四角い形状となったため開放感も生まれました。

 大人が3列目シートに座っても体育座りのようにならず、頭上にもやや余裕があると実感。タイヤの真上にきてしまうためどうしても振動は入りますが、不快な突き上げは少なく、快適性も高いと感じました。

 さらに、ミニバンの利点の1つであるウォークスルー機能も、従来はお尻がひっかかってスムーズに進めないポイントもあったのですが、新型フリードだと下半身を気にせずスルリと通れるようになっています。新しくリアクーラーが取りつけられたので、頭上には注意しましょう。

 このウォークスルー強化は、シートの肩口の形状をカットしたり、アームレストを工夫したりといった苦心の結果だそうです。何より、2列目・3列目の乗員からの見通しがよくなり、全員での会話がしやすいと感じました。たとえば2列目のチャイルドシートに赤ちゃんを乗せてママが運転する場合、ママの姿が見えなくて赤ちゃんがグズってしまうことも多いですが、新型フリードの構造なら、互いに姿が見えやすいので安心ではないでしょうか。

■言われてみれば、すごく大事!日常で使うからこそ「助かる」細やかな進化とは

 また収納スペースは、サッと置けてパッと使えるというテーマで開発されたといいます。ボックスティッシュも入る大容量のインパネアッパーボックス、スマホやサングラスが置きやすく深さのあるインパネトレー、小物入れとしても使えるドリンクホルダーや、運転席からも助手席からも手が届きやすいセンターまわりの収納、仕切りがあって使いやすい大開口のドアポケットと、シンプルに見えつつ多彩に揃っています。

目に見えない、各パーツの「素材」も進化している目に見えない、各パーツの「素材」も進化している

 このほか、感心したのは長く乗っているうちにどうしてもついてしまう傷や汚れを、なるべくつきにくくしたり、ついてしまっても掃除がしやすく、目立ちにくい素材や形状の工夫があること。

 ついつい爪で傷がつきやすいインパネトレーなどは、傷がついても目立ちにくい素材をチョイスしたとのこと。また、シートは外から見える部分には明るいカラーを使い、座ったりよく触る部分はダーク系カラーを使って、いつまでもきれいが保ちやすい配慮を感じます。

 素材も、手触りの良さを犠牲にすることなく、ジュースなどをこぼしても染み込まず、さっと拭き取れる撥水撥油機能のあるファブリック「FABTECT」を採用。実際に、試乗中にいただいたペットボトルの水滴が助手席のシートにこぼれたのですが、プルンと染み込まずに残っているのでタオルでスッと拭き取ることができて感激しました。

 子育て中に子どもがアイスクリームなどをこぼしたり、ペットを乗せていると粗相してしまったりと、長く乗っていれば汚してしまうシーンもありますが、新型フリードならおおらかな気持ちでいられるような気がします。

※ ※ ※

 8年ぶりのフルモデルチェンジとなったフリードですが、「ミニバンに欲しい使いやすさ」がギュッと詰め込まれ、着実に進化していることを感じました。

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