マツダの「和製スーパーカー」! “3ローター”エンジン×「675kgボディ」採用! 超美麗デザインがカッコイイ「FURAI」とは
くるまのニュース / 2024年8月24日 18時10分
2008年に「北米国際自動車ショー」で発表されたマツダのコンセプトカー「風籟(ふうらい)」。どのようなクルマだったのか今一度振り返ってみます。
■まるでレーシングカー!? マツダ「風籟」とは
マツダ「風籟(ふうらい)」は、2008年にデトロイトで開催された北米国際自動車ショーに出品されたマツダのコンセプトカーです。
スーパーパフォーマンスカーを表現した風籟は、マツダの「スポーツカースピリット」を押し出したスタイルで話題になりました。事故によって焼失という最期を遂げた風籟の軌跡を辿っていきます。
当時、マツダのデザインコンセプトには、「静止しているときも動きを感じさせるような表現方」として「Nagare(ながれ)」デザインがありました。そのデザインを持って2006年のロサンゼルスオートショーで初公開されたのがコンセプトカー「流(ながれ)」です。
さらに、2007年の北米国際自動車ショーで「琉雅(りゅうが)」、ジュネーブモーターショーで「葉風(はかぜ)」、東京モーターショーで「大気(たいき)」と、次々と流動的な動きを曲面で表現したコンセプトカーを発表。
風籟はそんな「Nagare(ながれ)」デザインコンセプトカーの第5弾でした。名前の風籟には「風の音」という意味があり、疾風となって進むレースカーをイメージして付けられています。
ベースには、2005年~2006年にかけて「アメリカン・ル・マン・シリーズ」に参戦していた「クラージュ C65 LMP2」のシャシーを採用しました。
流線型の流れるようなデザインは、コンピューターを使用して液体や気体の流れを予測する数値流体力学が採用されています。これにより最大限空力性能を引き出すことを可能にしました。
エクステリアは前作の大気を踏襲。特徴的だったリアタイヤは、走行性能の向上から通常のクルマに近い形状に変更されています。低重心で美しく流動的なラインを描くリップスポイラーから、フロント全体に伸びるブルーのライトが幻想的な雰囲気を醸し出しています。
リアに取りつけられた大きめのウイングは、ボディの流線形と一体化され違和感がありません。マフラーはロータリーエンジンを象徴する三角形でかたどられ、マツダが誇るロータリーサウンドを響かせていました。
ボディには「55」のナンバーがあしらわれ、1991年に行われた「ル・マン24時間レース」で日本初の総合優勝を勝ち取ったレースカー「787B」への敬意の表れを感じます。
ドアは跳ね上げ式になっており、まさにスーパーカーの風格が備わっています。
インテリアはミニマムなレーシングカーそのものの2シーター。バケットシートには「SPARCO(スパルコ)」の4点式のシートベルトが採用され、ステアリングホイールも同社製で走行性能にこだわりがあることがうかがえます。
ブラックボディを引き立たせる室内も黒を基調に赤のカーボンでアクセントが入れられました。
ボディサイズは全長4563mm×全幅1956mm×全高977mm。
パワートレインに採用されたのは3ローターのロータリーエンジンです。最高出力は456psを発揮。また燃料は環境に配慮した「BP社」製のエタノールを使用していました。
車両重量は675kgと軽量なことからも、高い走行性能であったことはいうまでもありません。
コンセプトカーであるにもかかわらず、レース走行も可能だった風籟についてマツダは「Zoom-Zoomの具現化」と表現していました。
サーキットと一般道の間にある超えられない境界線を越えたい、そんな思いを込めて作られた唯一無二の一台です。
マツダはレースに出場させることは考えていなかったようですが、風籟の名前の由来となる風の音やエンジン音を ドライバーが体感できるクルマを目指して作られたともいえます。
※ ※ ※
そんな風籟ですが、2008年に不慮の事故により焼失し、幻のモデルとなってしまいました。
英国の自動車メディア「Top Gear(トップギア)」が20周年記念企画として行った走行テストで火災が発生し、全焼。原形をとどめるだけの無残な姿へと変わり果ててしまったのです。
2008年に焼失していた風籟の衝撃の事実が発表されたのは、事故から5年後だったこともあり、当時は大きな話題となりました。不運の最期を迎えた風籟ですが、大きな夢を見せてくれたクルマとして記憶に残る一台です。
外部リンク
- 【画像】超カッコイイ! マツダ「FURAI」を画像で見る(77枚)
- レクサスの新型「“和製”スーパーカー」公開に反響多数! 「最高」「二度見する」MT×4WD搭載もある”LFA2“こと「エレクトリファイドスポーツ」尼に登場
- 全長4.2m! ホンダの「“MR”スポーツカー」に反響多数! 400馬力超え「直4」&超軽量ボディ採用! 斬新「左右対称“内装”」の「スポーツVGT」が話題に
- “レクサスLFA”顔のトヨタ「86」!? ド迫力のボディ“整形”で「ミニLFA」化するボディキット「LFT-86」がスゴイ
- トヨタ「次期型セリカ」はどうなる? GRカローラ超えの「凄い4WD」採用を期待! 現状から考える理想的スペックとは
この記事に関連するニュース
-
トヨタ新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待の声! 爆速「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」がスゴイ! 開発進む「GR最強モデル」に反響殺到!
くるまのニュース / 2024年11月25日 14時10分
-
マツダ「RX-8」じゃない斬新「ロータリースポーツカー」がスゴイ! リトラ風“奇抜ヘッドライト”&ガバっと開く“画期的ドア”採用! 謎の「エボルブ」とは?
くるまのニュース / 2024年11月24日 19時10分
-
「好きだったよ、V10の咆哮」アウディのスーパーカー『R8』生産終了にSNSでは悲しみの声
レスポンス / 2024年11月20日 12時30分
-
マツダの「斬新“4人乗り”SUV」に「顔がスゴイ」と反響多数! オシャな「“砂丘”内装」もカッコいい! 2ドア&屋根も取れちゃう「HAKAZE」に“熱視線”集まる!
くるまのニュース / 2024年11月18日 21時10分
-
全長4.6m! マツダが「“2人乗り”FRスポーツカー」提案! “超ロングノーズ”には伝統の「ロータリーエンジン」搭載!? “空気の流れ”も追求した高性能クーペ「タイキ」とは
くるまのニュース / 2024年11月17日 16時40分
ランキング
-
1「高齢で廃業」店内に放置された犬19匹、ふん尿にまみれ…荒稼ぎしたブリーダー業の末路に「胸が痛い」
まいどなニュース / 2024年11月28日 7時50分
-
2日本株に“トランプ・ショック”直撃か…「関税引き上げ」に国内経済界は戦々恐々
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月28日 16時3分
-
3ホコリが積もると火事に…コンセント周辺の掃除をサボると危険! 確認すべき5つのポイント
オトナンサー / 2024年11月28日 20時10分
-
4年収1,000万円なんてこんなもん…42歳で部長に抜擢の〈大企業エリート〉。質素すぎる毎日に、部下「夢がない」「このままこの会社にいても」と絶望
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月28日 7時15分
-
5「俺、無精子症だから」と避妊してくれない彼。生理が来ないことを告げると“まさかの反応”
女子SPA! / 2024年11月28日 15時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください