トヨタの「和製スーパーカー」に反響多数!? 「ヤバすぎる」「あっぱれ」 超“ロングノーズ”×約500馬力「直6」風エンジン搭載! 「国産頂点モデル」のFT-1とは
くるまのニュース / 2024年8月22日 17時10分
トヨタがかつて公開したスポーツカーのコンセプトモデル「FT-1」について、SNSなどでは現在もなおさまざまなコメントが寄せられています。
■市販化実現した「和製スーパーカー」 現在もラインナップ
これまで開催された国内外のモーターショーでは、登場が待ち望まれたスポーツカーのコンセプトモデルが多数公開されます。
なかでも2014年の北米国際自動車ショーでトヨタが発表した「FT-1」は、公開から10年が経過した現在でもなお、SNSなどでさまざまなコメントが投稿されています。
FT-1は次世代のスポーツカーのあり方を示すスタディコンセプトモデルで、日本では2016年の東京オートサロンで日本初公開されています。
車名のFTは「未来のトヨタ」を意味する“Future Toyota”の略。数字の1は「頂点」を表すとされ、新たなフラッグシップスポーツカーとしての側面をもたせていることがわかります。
デザインはトヨタの北米デザイン拠点「Calty(キャルティ)」が担当。
同拠点の創立40周年目の節目ということもあり、「Caltyの集大成」として1967年に登場し国産スポーツカーの礎となった「2000GT」などをはじめ、トヨタのスポーツカーの歴史を紐解きながら情熱を注ぎこんだものだといいます。
全体的なフォルムは曲線美を強調しつつもレースカーらしい力強さを表現。未来的でありながら、クラシックスポーツカーのようなスタイリングも取り入れ、フロント・サイドのガラスのカーブの形状はトヨタ2000GTを彷彿とさせます。
フロントデザインは大胆な形状のフェンダーを備え、高い運動性能を予感させます。
サイドやリアは最適空力をイメージした吸排気口や可動式のリアウイングなどを装備するなど、デザイン性だけでなく機能性も持たせています。
インテリアはドライバーに最適化されたシンプルなものにまとめ、ドライビングに集中できる環境を構築。インパネやドアトリムにはカーボンコンポジット素材を用い、軽量化にも貢献しています。
その一方で、センターコンソールやシートはブラックレザー素材に赤ステッチを施したほか、フルアルミのペダルを採用するなど、プレミアムなしつらえにもこだわっています。
なお、公開当時は詳細スペックなどが明かされませんでしたが、当時最新作の「プレイステーション3」向けドライビングシミュレーションゲーム「グランツーリスモ6」では、発表翌日に車両データを配信。ゲーム内で操ることができるようになっていました。
ゲーム上のスペックは全長4675mm×全幅1970mm×全高1225mm、ホイールベース2740mm。
1320kgの車体には493PS/58.8kg・mを発揮し、直列6気筒風のサウンドを奏でるターボエンジンが搭載されていました(実際の気筒数などは発表されておらず不明)。
さらにおよそ7か月後の2014年8月、「FT-1 ビジョングランツーリスモ」というレーシングモデルが追加され、FT-1はレーシングマシンへと進化しています。
そんなFT-1ですが、公開時はトヨタの新たなスポーツカーでかつ非常にアグレッシヴなスタイリングであったことなどから「和製スーパーカー」などともてはやされ、登場に期待が高まっていました。
そして、公開から4年が経過した2018年3月、ジュネーブ国際モーターショーで後継モデルの「GR Supra Racing Concept」が公開。2002年に生産終了した2ドアスポーツカー「スープラ」の名称が用いられるとともに、市販化がアナウンス。
2019年5月に「GRスープラ」として正式発売され、各部のデザインなどはほぼそのままに、コンセプトスポーツカーとしては奇跡的ともいえる市販化が果たされ、現在もラインナップされています。
※ ※ ※
SNSなどでは「当時発表されたときはホントにアツかった。」「これ出たときワクワクしたよね」と10年前の発表時を思い出す人や、「まさかスープラとして出しちゃうとはね、あっぱれ」「スープラ復活の伏線がFT-1だったのヤバすぎる」など市販化に期待が高まり、それに応えるような形で登場した経緯を感慨深いと感じるコメントも。
一方で、「コレをそのまま市販化してほしかった」「中身はドイツ製になってしまった」「このまま出してれば、伝説になったのに…」と、市販化を果たしたもののトヨタ内製ではないことを残念がる声も寄せられています。
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