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トヨタの「“SUV”ミニバン」!? 全長4.3m級の「カクカクボディ」が超カッコイイ! スライドドア採用で“めちゃ売れそう”な「Tjクルーザー」実現性は?

くるまのニュース / 2024年8月25日 17時10分

「Tjクルーザー」とは、2017年に開催された第45回東京モーターショーのトヨタブースで初公開されたクロスオーバーコンセプトモデルですが、未だに登場することを期待する声が多くあります。どのようなモデルなのでしょうか。

■トヨタの「スライドドア付きSUVミニバン」登場する?

 さまざまなところで未だに登場することを期待する声のある「Tjクルーザー」。

 このTjクルーザーとは、2017年に開催された第45回東京モーターショーのトヨタブースで初公開されたクロスオーバーコンセプトモデルで、アクティブユーザー向けにバンとSUVを融合させた新ジャンルを提案したものです。

 車名の由来はアクティブに使い倒せるTOOL-BOX(ツールボックス)の「T」と、クルマとさまざまな場所に出かける楽しさを意味するJOYの「J」に、トヨタのSUVに伝統的に使用されてきた「クルーザー」を用いて力強さを表現したとされています。

 ゴツめの見た目とその車名から大きめのボディサイズを想像しがちですが、全長4300mm×全幅1775mmと、現在の「カローラスポーツ」よりも小柄で、全高のみやや高めの1620mmとなっていました。

 そんなTjクルーザーは、4人乗りのクロスオーバーSUVスタイルをまとっていますが、後席ドアはスライドドアとなっており、助手席側の前後シートを折りたたむと荷室からフルフラットにすることが可能。

 サーフィンのロングボードなど、約3メートルの長尺物を室内に積載することができるようになっているのが大きな特徴です。

 またシートの背面やデッキボードなどには、多数の固縛ポイントを設け荷物の固定を容易にしているほか、バックドアの開口スペースを広く取ることで大型の荷物の出し入れもしやすくするなど、「プロボックス」のように「ガンガン積んでガンガン走る」ことも可能となっていたのもポイントでした。

 Tjクルーザー自体はあくまでコンセプトモデルであるとアナウンスされていましたが、発表時の情報によると、プラットフォームは次世代のTNGAプラットフォームを用いて、パワートレインには2リッタークラスのエンジン+ハイブリッドシステムを搭載。

 駆動方式は前輪駆動とそれをベースとした4輪駆動を想定しているとされており、かなり現実味を帯びていたことも、間もなく登場するという声が挙がった一因と言えるでしょう。

 ただ実際のところ7年が経過した現在でも、Tjクルーザーはおろか、近いコンセプトを持つモデルもリリースされていません。

 Tjクルーザーについては当時から反響が大きく、未だに登場を期待する声があるなど注目度の高いモデルであることは間違いありませんが、同じくモーターショーに展示されて大反響を得たものの、現在まで音沙汰のない「S-FR」と同じ状態となっています。

 未だに高い人気を誇るクロスオーバーSUVですが、すでに複数の人気クロスオーバーSUVがラインナップされ、あえてスライドドアを持つSUVという新ジャンルにリスクをもって飛び込まなくても十分という判断がなされた可能性も少なくありません。

 ただジャパンモビリティショー2023のトヨタ車体ブースには、Tjクルーザーに近いコンセプトを持つ「X-VANギア コンセプト」が展示されるなど、クロスオーバーSUV×スライドドアの可能性は模索し続けている様子。

 今後、Tjクルーザーのコンセプトを持ったモデルが登場することがないとも言えないのではないでしょうか。

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