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新東名「乗ったらすぐブツ切れ」なぜ? 神奈川~静岡の残念な「未開通区間」工事はどこまで進んでいるのか「東名の大渋滞」の救世主に高まる期待

くるまのニュース / 2024年9月14日 12時10分

首都圏から東海エリアをむすぶ新東名高速道路は、まだ完全に出来上がっていません。どこが未開通で、いつ完成を迎えるのでしょうか。

■東名の「パンク状態」救う? 新東名の「神奈川~静岡」区間

 首都圏から東海エリアをむすぶ新東名高速道路は、まだ完全に出来上がっていません。どこが未開通で、いつ完成を迎えるのでしょうか。

 新東名の起点は、圏央道の海老名南JCTです。計画ではそこから東名高速に並行し、愛知県の豊田東JCTまで達することになっています。全長は254.2kmです。

 しかし、海老名南JCTから新東名を走ると、新秦野ICまで来たところで、突然「ブツ切れ」状態になってしまいます。そこからは高速道路がありません。

 新東名は、県境を越えて、静岡県の新御殿場ICから再開します。そのあいだは国道246号を使わざるを得ないので、現在は新東名の伊勢原~新秦野の利用者は少ないままで、長距離ドライバーはやはり最初から東名を利用します。

 新秦野~新御殿場の「途切れた区間」は、まだ工事中の段階です。完成めどは2027年度となっています。

 この県境部は道路網のボトルネックとしてクルマが集中し、行楽シーズンをはじめとして大渋滞スポットです。東名の秦野中井IC付近は、渋滞の名所にもなっています。

 もし新東名が全通すれば、この区間もかなり新東名へ交通分散し、混雑緩和が期待できるでしょう。

 さて、なぜ新秦野~新御殿場の開通が最後までまだ終わっていないのか。それは、県境部の山岳トンネルなどが、難工事となっているからです。

 最大の難所となっているのは、神奈川県松田市と山北町にまたがる「高松トンネル」。延長2800mを越える長大トンネルですが、断層破砕帯を越えるなど、地質的に難しい一帯を抜ける必要があります。

 掘削面の崩落や湧水の発生など、思わぬトラブルに対処し、安全に施工するためにさまざまな対策をおこなうなど、慎重な工事が進められています。

 そうした背景もあり、開通予定は2020年から2023年度、そして2027年度と、2回の延期がありました。

 高松トンネルの掘削は、昨年11月時点で上り線が1518m、下り線が1372mまで完了。その後も掘削作業が続けられています。

 そのほかの工区では、中津川橋、湯船高架橋、小山PA・スマートICなど、構造物が着々と完成に近い形になってきました。

 そのなかでも目を引くのが、山北町の谷をまたぐ「河内川橋(仮称)」です。巨大なアーチ橋は長さ771m、高さ120mにおよび、2本の橋脚から少しずつ橋桁とアーチが伸びていき、互いにつながろうとしているのが、すぐ近くの東名からも目にすることができます。今ではこの工事現場は東名利用者にとって名所にもなっていて、SNS上でもその現場写真が多数投稿されています。

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