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車のメーターに「光るカメ」出現! 表示の意味はナニ? 点灯したら「かなりヤバい」! 近年増えた「新たな警告灯」点灯したらどうすべきか

くるまのニュース / 2024年10月2日 14時50分

クルマのメーターに何やら「カメのマーク」が表示されることがあります。一体どういうもので、表示を見たらどうすればいいのでしょうか。

■「光るカメ」出現! どんな意味?

 クルマのメーターには、クルマの状態や異常を知らせるための警告灯が存在します。
 
 そのなかのひとつに、「黄色いカメ」のようなマークの警告灯があります。可愛らしいシルエットをしていますが、これが表示された場合、クルマに何が起きているのでしょう。

 黄色いカメの表示は、「出力制限表示灯」と呼ばれています。

 これは電気自動車(EV)やハイブリッド車にある警告灯の一種で、クルマを動かすシステム駆動用バッテリーの残量が少ないときや、バッテリーが極度な高温状態にあるときに表示されます。

 出力制限表示灯が出ると、電池を消耗しないよう速度に制限がかけられてしまいます。

 そのまま走行し続けるとバッテリーを使いきったり、バッテリーが故障してクルマが動かなくなってしまうおそれがあるため、早めの対処が必要です。

 バッテリーの残量が少ない場合、すぐに充電するようにしましょう。特に、遠方などに出かける際は、充電できるスポットをあらかじめ把握しておくと安心です。

 そして先述の通り、出力制限表示灯はバッテリーの温度が極端に高いときや低いときなど、バッテリー本体の温度が異常となっているときにも表示されます。

 スマホと同様に、電気自動車では充電や走行中の放電によって熱が発生します。特に、高速道路を長時間走り続けたり、連続して登り坂を走ったときなどは、多くの電気を使うため、そのぶん熱が発生しやすくなるのです。

 さらに夏場では気温が高いため、バッテリーの温度が上がりやすくなります。こういた状況でアップダウンの激しい道路を連続して走行すると、バッテリーの許容温度を超えてしまうことがあるのです。

 もし、バッテリーの過熱が原因で出力制限表示灯が表示された場合、停車してエンジンやEVシステムを停止し、熱が冷めるのを待ちましょう。

 この一方、真冬などバッテリーの温度が著しく低い場合にも表示されることがあります。その場合は、クルマをなるべく暖かいところへ移動させるか、充電を行うようにしてください。

■「黄色いカメマーク」 実は“重症”なケースも

 このように“黄色いカメマーク”の出力制限表示灯は、その場の対処でバッテリーの異常を取り除けば消灯します。しかし、状況によってはクルマの不具合がある可能性もあります。

出力制限表示灯が点灯したら速やかに対処を出力制限表示灯が点灯したら速やかに対処を

 ハイブリッド車「e-POWER」シリーズや、EVの「アリア」「リーフ」「サクラ」などを展開している日産販売店のスタッフは、次のように話しています。

「以前、(e-POWER車の)ガソリンがなくなってしまって、表示が出たというケースがあります。ガソリンを使って(エンジンで)発電しているので、ガソリンがなくなると(駆動用)バッテリーのほうも尽きてしまいます。

 一方で、ガソリンが入っているのに出力制限表示灯が表示される場合は、何かしらの不具合が発生している場合が高いので、販売店に見てもらったほうがよいかもしれません」

 ハイブリッド車は、ガソリンがなくなってもEVモードを使って、電気だけで走るのではないかという疑問を浮かべる人は多いかもしれませんが、ガソリンが先になくなった時点で走行はできません。

「ガソリンが尽きて電気だけで走行すると、最悪の場合電気を使い切ってしまった後にバッテリーが充電できなくなってしまうおそれがあります。

 実際、近くにガソリンスタンドがなくてギリギリまで走って止まってしまったというケースもありました」(先出の日産販売店スタッフ)

 通常のハイブリッド車はエンジンとモーターを使って走行しますが、多くのモデルではモーターのみの走行、エンジンによる発電でモーター走行、エンジン+モーターでの走行という3パターンを自動的に切り替えています。

 しかし、同じハイブリッドでも、EVとしても走行できるプラグインハイブリッド車(PHEV)よりも駆動用のバッテリー容量が少ないため、発電のためのガソリンが尽きると、バッテリーもすぐに使い切ってしまいます。これが故障をまねくのです。

 そうなると、バッテリー本体の交換が必要となり、高額な費用を払わなくてはならなくなります。

 ハイブリッドのバッテリー残量が残っていても、出力制限表示灯が点灯し、ガソリンがなくなりそうになっている場合は直ちに最寄りのガソリンスタンドに向かうようにしましょう。

※ ※ ※

 もし、原因が分からなかったり、対処をしても表示が消えない場合はJAF(日本自動車連盟)や自動車保険のロードサービスを呼ぶ必要があります。

 また、頻繁に出力制限表示灯が表示される場合は、これら以外の不具合や故障も考えられるので、販売店や整備工場に相談するようにしましょう。

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