合い言葉は「猫バンバン」! 寒い朝は「ボンネットを叩け」!? クルマのエンジンルームに潜む「ちいさな命」を守る方法とは
くるまのニュース / 2025年1月3日 17時30分
本格的な冬を迎え、特に朝晩は冷え込むようになりました。この季節になったら、エンジンを始動させる前にやっておきたいのが「猫バンバン」です。
■ボンネット内に潜む小動物は意外と多い
朝晩冷えるようになってきたこの季節、クルマに関して気を付けてほしいことといえば、エンジンルームへの猫の入り込みです。
JAF(日本自動車連盟)によると、昨年2023年12月1日から12月31日の1か月間で、ドライバーから「エンジンルームに猫が入り込んでしまった」との要請があった件数は、全国で24件あったそう。
クルマのエンジンルームは、警戒心の強い野良猫にとって、狭く入り組んでいて外敵から身を隠しやすく、安心して過ごす事が出来てしまう場所。
寒い日に暖を取りに来ることもありますが、JAFによると雨の日も猫の入り込みは多いといいます。
猫は濡れることを嫌うため、風雨をしのげる場所としてエンジンルームは適しているようです。
猫以外にも蛇や鳥、ヤモリ、ネズミなどもエンジンルームに入り込むことがあるようです。
もし猫などの動物が入り込んだ状態でエンジンを始動させてしまうと、居場所によってはタイミングベルトに巻き込まれて動物に危害がおよぶほか、ベルトが切れたりとエンジンルーム内が悲惨なことに。エンジンルーム内の洗浄が必要になる場合もあります。
前述の2023年12月のJAFに寄せられた猫の入り込みによる出動要請24件のうち、少なくとも13件は、エンジン始動後に気づいたものだったそうです。
悲惨な事故を防ぐための対策として、日産が2015年から活動している「猫バンバン」があります。
猫バンバンとは、エンジンを始動させるまえに、ボンネットを「コンコン」と軽くたたいて、猫に出て行ってもらうこと。
あまりに強く「バンバン」をしてしまうと、怖がって奥に入り込んでしまう可能性があるため、あくまでも猫に「知らせる」イメージで、やさしく発するのがコツです。
ただJAFによると、叩いて出てくるかは「個猫差」があるので万能ではないといいます。
「コンコン」としてから耳を澄まし、猫の気配を感じるようであれば、ボンネットを開けて、エンジンルーム内のパーツをコツコツと叩いてみたり、車体を軽く揺すってみるなどして、猫が入り込んできたであろう下方向へ逃げてもらうよう促します。
どうしても出てくれないようであれば、JAFに救援要請をするのも手です。
■日ごろ猫などをよく見かける駐車場なら「対策」を
JAFはまた、日常的にクルマに猫を近づけない対策も必要だとしています。
市販の猫避けグッズや忌避剤などを使用するなどで、猫に「ここは嫌な場所」と認識してもらうのです。
雨風をしのぐため、猫などがクルマの下に潜り込むケースも…[画像はイメージです]
猫が嫌いな木酢液やコーヒーの出がらしなどをクルマの周りにまいておくのでもいいかもしれません。
猫バンバンには、猫に「居心地が悪く、嫌な場所」と認識してもらう効果もあります。
駐車場や近所で猫をよく見かけるという人は、クルマに乗り込む前のルーティーンとして取り入れてください。
また野良猫をよくみかける地域の場合は、超音波発生器を設置するのも手かもしれません。
猫には聞き取れるのに、人間には聞き取ることのできない周波数の音を発することで、猫に居心地の悪さを感じてもらうものです。
ただし機種によっては、耳が良い人には聞こえてしまうこともあるようで注意が必要です。
※ ※ ※
JAFによると特に雨の日は、猫の入り込みに気づきにくいそう。
エンジンルームへの猫の入り込みは、猫にとっても人にとっても防ぎたいもの。
猫が入り込みやすい季節はクルマに乗り込む前に、トイレのドアをノックするように「トントン(誰かいますか?)」と、問いかけてから、エンジンを始動させましょう。
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