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3リッターV6を420馬力にブースト! 日産「“最強”スカイライン」がスゴかった!“ステルスグレー”で存在感アピールした「NISMOロードカー」とは?

くるまのニュース / 2024年12月29日 11時10分

前回の「東京オートサロン2024」で日産は、4台の「NISMOロードカー」を展示しました。いったいどのようなモデルが登場したのでしょうか。

■日産の「東京オートサロン2024」を振り返る!

 2025年1月10日より、カスタムカーのイベント「東京オートサロン2025」が開催され、注目車両が数多く出展されることでしょう。
 
 そんな東京オートサロンですが、日産は「東京オートサロン2024」にて、4台のNISMOロードカーを一挙に展示し、話題となりました。
 
 なかには希少なモデルも展示されたのですが、どのようなモデルが登場したのでしょうか。

 まず、注目されたのは「スカイラインNISMO」です。

 1957年にデビューした「スカイライン」は、半世紀以上の長い歴史を誇るスポーツセダンとして知られていますが、そんなスカイラインに追加されたのが、ハイパフォーマンスグレード「400R」をベースにNISMOがチューニングを施したのがスカイラインNISMOです。

 モータースポーツで培った技術を盛り込んだNISMO専用エクステリアや、専用チューニングがなされたレカロ社製シート、そして当然ながら専用チューニングの足回りや19インチのENKEI製ホイールを装備。

 そして心臓部である3リッターV型6気筒ツインターボエンジンは、専用チューニングコンピュータによって最高出力420馬力・最大トルク550Nmを発生。これは歴代スカイラインで最強とされており、チューニングATとの組み合わせで暴力的とも思えるほどの動力性能を実現していました。

 BEV(バッテリーEV)のNIISMOロードカーとして「リーフNISMO」に続く第2弾の「アリアNISMO」は、東京オートサロン2024で世界初公開されたモデルです。

 状況に合わせて4輪の駆動力を自在に制御し、上質で意のままの走りを提供する電動駆動4輪制御技術をNISMO専用にチューニングした「NISMO tuned e-4ORCE」を搭載し、さまざまなシチュエーションにおいて高いトラクション性能を誇り、電動車ならではの爽快な旋回加速を実現。

 それにともない、システム最高出力は320kW(435馬力・B9モデル)まで高められ、専用のサスペンションやブレーキ、タイヤホイールなどを備えることでスポーツカーのようなライントレース性や思い通りのコーナリングを可能としています。

 もちろんルックスはNISMOロードカーであることが一目で分かるスポーティなもの。NISMO専用BOSE Premium Sound System装着車でNISMOモードをオンにすると、フォーミュラEマシンのようなEVサウンドの演出がなされるのはBEVならではの装備と言えるでしょう。

■大幅進化した「GT-R NISMO」も登場してた!

 2007年の登場以来、たゆまぬアップデートを重ねて常に一線級の戦闘力を維持し続けてきた「GT-R」。そのGT-RにNISMOが追加されたのは2013年11月のことで、こちらもベースモデルとともに進化を続けてきました。

 そんなGT-Rも2025年8月での生産終了がアナウンスされ、最後のR35型GT-R NISMOとなる2025年モデルが2024年3月に発表されました。

 価格は3000万円超と国産車としては破格のものとなっていましたが、発表から即完売(抽選申込枠の終了)したことも話題となっています。

 ただし、東京オートサロン2024で実車が公開されたのは、2023年の東京オートサロンで世界初公開され、同年3月に正式発表された「2024年モデル」でした。

日産「GT-R NISMO スペシャルエディション 2024年モデル」(東京オートサロン2024)日産「GT-R NISMO スペシャルエディション 2024年モデル」(東京オートサロン2024)

 同車は、従来モデルから前後のデザインの変更に加え、新型リアウイングの採用でよりダウンフォースを求めたエアロダイナミクスによって操縦安定性能が向上。

 さらにフロントメカニカルLSDを標準装備することで旋回性能も高め、GT-R史上最高のパフォーマンスを追求したモデルに昇華しました。

 そして、日産を代表するスポーツカーの「フェアレディZ」にもNISMOロードカーが設定され、東京オートサロン2024に出展されました。

「フェアレディZ NISMO」は最新の「RZ34型」フェアレディZをベースに、専用のエアロパーツを纏い、NISMO専用チューニングを施して420馬力/520Nmの最高出力を叩き出します。

 もちろんエアロパーツやエンジンだけでなく、足回りやブレーキ、RAYS社製の鍛造19インチホイール、レカロ社製スポーツシート、そしてSPORT+が追加されたドライブモードなど専用装備も盛りだくさんとなっています。

 トランスミッションは、標準モデルに用意される3ペダルの6速MTではなく、9速ATのみ。

 しかし、クラッチプレート枚数の増加やシフトレスポンス向上のためにクラッチストロークの短縮、マニュアル操作時のシフトダウンスピードの半減など多くの専用チューニングが施されており、レーシングカーなどでアクセルオフやシフトチェンジ時に発生するアフターバーン音を、アクティブ・サウンド・コントロールで再現する演出も用意され、存分にスポーツ走行を楽しめるモデルに仕上がっています。

※ ※ ※

 これら4台のNISMOロードカーが一堂に会した東京オートサロン2024の日産ブースですが、すべてがNISMOロードカー専用カラーとなる「ステルスグレー」を身にまとい、圧巻の展示となっていたのは言うまでもありません。

 まもなく開催される東京オートサロン2025でも、日産ブースは注目の的となりそうです。

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