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たまに見る謎の「感応式信号」一体ナニモノ? 「ずーっと赤のまま」の場合も…どうしたらいい? 意外と知らない「ちょっと気になる不思議な信号」とは

くるまのニュース / 2025年1月3日 18時40分

「感応式信号」で赤のままずっと変わらないとき、どうすればいいのでしょうか。

■謎の「感知式信号」 一体なにもの?

 ときどき、「感応式信号」と書かれた看板がついた信号機を見かけます。
 
 一体どのようなものなのでしょうか。また、「赤のままずっと変わらない」場合もあるようですが、どうしたらいいのでしょうか。

 交差点などで交通の流れを制御する信号機(交通信号機)。主に4タイプあり、それぞれ「多段式」、「全感応式」、「半感応式」「押しボタン式(歩行者向け)」といいます。

 一般的な信号機は、多段式信号機(プログラム多段式・定周期式とも)と呼ばれるものです。

 これは、交通量が朝・昼・夕や平日・土日祝日、時間帯や曜日などで変化するため、それにあわせて、青になる時間を決めて繰り返すようにプログラムされています。

 そして、全感応式信号機は交差する主道路と従道路両方に車両感知器が設置してある信号機です。

 要するに、感知器でクルマがどれくらい通っているかを判断して、青信号の時間を調整しています。ただし、ずっと青にするのではなく、一定限度の間で青を伸ばすという調整をしています。

 この全感応式信号機は、各方向の交通量が著しく、また突発的に変化する交差点に適しています。

 いつも通る道で、「今日は青が長いな」ということがあれば、おそらくその付近の信号機は全感応式信号機でしょう。

 いっぽう、半感応式信号機は、主道路を常に「青」にしておいて、従道路側にクルマや歩行者が来たときに限り、従道路側の信号を「青」にします。従道路側の利用者が比較的少ない交差点に適しています。

 例えば、大きなバイパスの脇道や合流ランプなどに設置されており、普段はメインの道路の交通量が多いため、そちらを優先させることでスムーズな交通流を実現しています。歩行者用の「押しボタン式信号」をクルマ用に自動化したものと考えてもよさそうです。

 では、どうやってクルマの存在を感知しているのでしょうか。

 クルマを感知する仕組みには、超音波式、ループ式、画像形など多くの種類があります。なかでも多く利用されているのは超音波式です。

 超音波式の車両感知装置は、「ヘッド」と呼ばれる超音波の送信・受信をする部分と、制御をする「本体」で構成されています。本体は箱状で電柱などに固定され、センサーはクルマの停車位置の真上約地上5mの位置に設置されます。

 その仕組みは、ヘッドの部分から超音波を出し、超音波が返ってくる時間を計測してクルマの存在を感知しているのです。

 ループ式の車両感知は、地中に電線をループ状に配置し、その上にクルマが上に来た時に生じる電気的な変化を利用してクルマを感知しています。

 画像形式はビデオカメラで車両を撮影して、画像処理でクルマを感知したり、台数や速度を測定したりできます。また、渋滞や事故などの検出にも利用されています。

 この超音波センサーによる感知は、ほかの方式の感知装置にはないメリットがあります。

 まず、感知する素材の影響を受けにくいメリットがあります。多少のホコリや水などの影響を受けずに感知が可能で、ガラスや液面でも反射して返ってくるため、濡れた道路や水たまりができても正確に感知できます。

■半感知式で「待てど暮せど赤のまま」… どうすればいい?

 しかし半感知式信号では、車両感知装置で感知されず、「ずっと赤」のまま信号が変わらない場合があるのです。

「感応中」を示す信号も(画像:PIXTA)。「感応中」を示す信号も(画像:PIXTA)。

 車両感知装置は「停止線直前で停車するクルマを感知する」ように設置されています。

 なぜならば、あまり広い範囲を感知するようにしてしまうと信号待ちをするクルマ以外も感知してしまい、余計な制御につながってしまうので、限定した範囲での感知に設定されています。

 そのため、停止線から離れて停車すると感知しない場合があります。感応式信号の交差点では、特に停止線に注意し、しっかり止まるようにしましょう。

 そして、大雪の時は停止線がどこにあるか分かりにくい場合があります。そんな時は「停止線の標識」がないかを探してみてください。

 停止線の標識がない場合でも、交差点を横断するクルマをきちんと見通せて、視認できる位置に停止線を設置するというルールがあります。

 そのため、交差点を横断するクルマが視認できる位置に移動させると良いでしょう。たとえば横断歩道がある場合は、その手前2mくらいの位置に停止線が設置されます。

 また、中心線から大きく左右にずれていると感知されません。「中心線の標識」や本来の道幅を参考にクルマを移動させましょう。

 確実なのが超音波の送受信をしているヘッドを探して、その真下にクルマを止める方法です。

 ちなみに、こうした状況でも反応しなかったり、バイクや自転車などが車線の左側で信号待ちする場合も考慮して、一部の半感知式信号では歩行者用の押しボタンと同じものが設けられていることがあります。

 もし、前方の信号が半感知式で、「赤のまま」一向に青に変わらない場合は、周囲を見渡して感知装置や押しボタンを見つけたり、停止位置を見直すことが大切です。

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